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公開：2024-10-24

NTTら通信5社が次世代インフラ共同開発へ、2030年代オール光ネットワーク基盤の確立を目指す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• NTTら5社が次世代インフラ共通基盤技術の提案を採択
• 2030年代の通信インフラ向けオール光ネットワーク開発
• NICTから5年間で200億円の開発支援を受ける計画

通信大手5社による次世代インフラ共通基盤技術の開発計画

NTT、KDDI、富士通、NEC、楽天モバイルの5社は、2024年10月22日に次世代インフラの共通基盤技術を確立するための総務省プログラムに共同提案を行い、採択されたことを発表した。2030年代の通信インフラを見据えた取り組みで、オール光ネットワークの事業者間連携に必要な基盤技術の早期確立を目指している。^[1]

情報通信研究機構から新設された基金を通じて、今後5年間で200億円規模の支援を受けることが決定された。開発プロジェクトの代表研究者にはNTTが就任し、2028年度までに技術開発を完遂させる計画を立てている。

本プロジェクトでは、異なる通信事業者間のオール光ネットワークをシームレスに接続する技術の開発が主要な目標となっている。複数事業者間の光ネットワーク接続に関する制御技術および装置構成技術の研究開発を通じて、次世代通信インフラの基盤を構築する。

次世代インフラ開発プロジェクトの概要

オール光ネットワークについて

オール光ネットワークとは、通信インフラ全体を光伝送技術で構築する次世代ネットワークシステムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 従来の電気信号変換が不要で高効率な通信が可能
• 高速大容量かつ低遅延な通信を実現
• 複数事業者間での相互接続性を確保

従来の通信インフラでは、基幹部分のみで光ファイバーを使用し末端では電気信号に変換する必要があったが、オール光ネットワークでは通信全体を光信号で完結させることが可能となる。これにより、2030年代に向けた次世代通信インフラの基盤として期待されている。

次世代通信インフラ開発に関する考察

5社による共同開発体制の構築は、次世代通信インフラの標準化と相互運用性確保の観点から極めて重要な意義を持っている。特に200億円規模の支援を受けられることで、各社の技術力を結集した本格的な研究開発が可能となるだろう。

今後の課題として、異なる事業者間でのネットワーク制御の統一化や、装置の小型化・低コスト化などが挙げられる。しかし、NTTを代表とする強固な開発体制と十分な資金的支援により、これらの課題は克服可能だろう。

オール光ネットワークの実現は、高度なAIサービスや自動運転など、次世代のデジタル社会を支える重要なインフラとなる。2028年度までの開発期間で、世界をリードする技術基盤の確立が期待される。

参考サイト

1. ^ 総務省. 「‘–±Èb•ñ“¹Ž‘—¿buŠvV“Iî•ñ’ʐM‹ZpiBeyond 5Gi6GjjŠî‹àŽ–‹Æv —ߘa6”N“xŽÐ‰ïŽÀ‘•EŠCŠO“WŠJŽwŒüŒ^í—ª“IƒvƒƒOƒ‰ƒ€i‹¤’ÊŠî”Õ‹ZpŠm—§Œ^j‚ÌŒö•åŒ‹‰Ê」. https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin03_02000410.html, (参照 24-10-24).
2. NEC. https://jpn.nec.com/
3. 総務省. https://www.soumu.go.jp/

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