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auカブコム証券がモルガン・スタンレーの取引執行基盤を活用、個人向け取引執行アルゴリズムの提供で本邦初の取り組みへ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • モルガン・スタンレーの株式取引基盤を活用したSORサービス拡充
  • 7種類の取引執行アルゴリズムを個人投資家向けに提供開始
  • 2025年3月からサービス開始予定で本邦初の取り組み

モルガン・スタンレーの株式取引執行基盤とSORサービスの拡充

auカブコム証券は、モルガン・スタンレーMUFG証券との協働により、株式取引執行基盤を活用したSORサービスの拡充と取引執行アルゴリズムの提供を2025年3月3日より開始する予定だ。35ヵ国以上の株式市場で幅広い機関投資家にサービスを提供してきた実績を持つプラットフォームの活用により、個人投資家向けに世界最高水準の取引執行サービスを展開していく。[1]

SORサービスの特長として、世界トップクラスのデータ授受・執行スピードを活かした最良価格の常時検知と執行機能があげられる。複数市場の気配を比較し、取引所での約定前にPTSやダークプールでより有利な注文が発生した場合は注文を引き戻すプルバック機能を実装しており、価格改善効果と約定率向上を実現している。

取引執行アルゴリズムでは、機関投資家向けに提供している7種類のアルゴリズムを個人投資家向けにカスタマイズして提供する。ステルスやアイスバーグなど注文を隠す機能から、リバージョンやPOVなど市場状況に応じた執行まで、多様な取引戦略に対応したアルゴリズムを実装している。

取引執行アルゴリズムの機能まとめ

アルゴリズム名 主な特徴 利用目的
ステルス 注文を板に非表示 取引戦略の秘匿
アイスバーグ 指定株数のみ表示 大口注文の分割執行
リバージョン 最適なスケジュール執行 コスト最小化
ペッグ 最良気配に連動 意図しない価格での約定回避
POV 市場出来高に応じた執行 流動性に合わせた取引
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SORについて

SORとは「Smart Order Routing」の略称で、複数の取引市場から最適な執行先を自動的に選択する注文回送の仕組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 複数市場の価格を常時監視し最良執行を実現
  • 市場間の価格差を活用した取引機会の創出
  • 取引コストの削減と執行効率の向上

現代の株式市場では、取引所に加えてPTSやダークプールなど複数の取引市場が存在しており、各市場で異なる価格形成が行われている。SORシステムは各市場の価格を常時監視し、投資家にとって最も有利な市場を自動的に選択することで、取引の効率性と収益性の向上に貢献するものだ。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「モルガン・スタンレーの株式取引執行基盤活用によるSORサービス拡充と本邦初アルゴリズム提供をスタート!2025年3月3日(月)(予定) | auカブコム証券株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000086540.html, (参照 24-10-26).

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