GoogleがWorkspace用Policy APIをオープンベータで公開、セキュリティ設定の包括的な管理が可能に
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記事の要約
- GoogleがPolicy APIをオープンベータで公開
- Workspace環境の設定情報に包括的にアクセス可能
- DLPルールの読み取り機能も実装
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GoogleのPolicy APIによるWorkspace管理機能の強化
Googleは2024年10月24日にWorkspaceの設定管理を効率化するPolicy APIをオープンベータ版として公開した。Policy APIはスーパー管理者向けに提供され、GoogleWorkspace環境のサービスレベル設定やルールの構成情報にプログラムでアクセスすることを可能にするものだ。[1]
Policy APIの導入により管理者は認証制御やChat、Classroom、Drive、Gmail、Groupsなど多岐にわたる設定情報に一元的にアクセスできるようになった。管理コンソールの複数ページを確認する必要がなくなり、Workspace環境の包括的な把握が容易になるだろう。
将来のリリースではPolicy APIを通じて設定の作成や更新、削除も可能になる予定で、DLPルールの管理機能も拡充される。CISAのSCuBAプロジェクトが推奨するクラウドビジネスアプリケーションのセキュリティ設定にも対応し、連邦政府の情報保護にも貢献している。
Policy APIの機能まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
主な機能 | Workspace環境の設定情報へのプログラマティックアクセス |
対象設定 | 認証制御、Chat、Classroom、Drive、Gmail、Groups、Marketplace、Meet、Sites、Takeout |
DLP機能 | ルール設定、検出器設定、システム定義アラートの読み取り |
アクセス権限 | スーパー管理者のみ |
提供状況 | オープンベータ版として全Workspaceユーザーに提供 |
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DLPについて
DLPとはData Loss Preventionの略称で、機密情報や個人情報の漏洩を防ぐためのセキュリティ技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 機密データの検出と分類が可能
- 情報の不正な送信や共有を防止
- コンプライアンス要件への準拠を支援
GoogleのPolicy APIではDLPルールの設定情報を一元的に管理することが可能になっており、組織単位やグループごとのルール設定やアラート設定を効率的に把握できる。将来のアップデートでは設定の作成や更新機能も追加される予定で、より柔軟なDLP管理が実現するだろう。
Policy APIに関する考察
Policy APIの導入によって、Workspace環境の設定管理が大幅に効率化されることは注目に値する。特にプログラマティックなアクセスが可能になることで、大規模組織における設定の一括確認や監査作業が容易になるだろう。ただし、APIの権限がスーパー管理者に限定されているため、セキュリティ管理の責任分担には慎重な検討が必要だ。
今後はDLPルールの作成や更新機能の追加が予定されているが、設定変更の履歴管理や変更通知の機能も重要になってくるだろう。複数の管理者が同時に設定を変更する場合の競合管理や、変更のロールバック機能なども検討が必要になってくる。
将来的にはAIを活用した設定の最適化提案や、セキュリティベースラインとの自動比較機能なども期待したい。Policy APIはWorkspaceのセキュリティ管理の基盤として、さらなる機能拡充が望まれる。
参考サイト
- ^ Google Workspace. 「 Google Workspace Updates: Audit security settings using the Policy API, now available in open beta 」. https://workspaceupdates.googleblog.com/2024/10/audit-security-settings-policy-api-open-beta.html, (参照 24-10-26).
- Google. https://blog.google/intl/ja-jp/
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