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公開：2024-10-29

日本オーディオ協会が鹿島建設の立体音響技術を音の匠に選定、建設業界発の技術革新がオーディオ市場に変革をもたらす

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 日本オーディオ協会が2024年度音の匠を選定
• 鹿島建設の立体音響技術が高く評価される
• 小型スピーカーOPSODIS 1が話題を呼ぶ

日本オーディオ協会による鹿島建設OPSODIS立体音響プロジェクトチームの音の匠選定

日本オーディオ協会は12月6日の音の日に合わせ、2024年度の音の匠として鹿島建設OPSODIS立体音響プロジェクトチームを選定したことを2024年10月25日に発表した。サウサンプトン大学と共同開発した立体音響技術OPSODISがホール設計の事前音響シミュレーションに活用され、民生用オーディオ機器への応用も実現している点が高く評価された。^[1]

鹿島建設OPSODIS立体音響プロジェクトチームが開発した小型スピーカーOPSODIS 1は、クラウドファンディングでの支援募集開始以降、大きな注目を集めている。OTOTEN2024での展示では多くの来場者が列をなすほどの人気を博しており、建設業界発の技術がオーディオ業界に革新をもたらしている。

長年の研究成果が実を結び、建設業界とオーディオ業界の垣根を越えた技術革新として高い評価を受けている。音の匠としての選定は、業界を超えた技術応用と社会貢献への取り組みが評価された結果であり、今後の展開が期待されている。

鹿島建設OPSODIS立体音響プロジェクトチームの技術概要

立体音響技術について

立体音響技術とは、音の三次元的な広がりや定位を再現する技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 音源の位置や空間的な広がりを正確に再現
• リスナーの没入感を高める音場制御が可能
• 建築音響とオーディオ機器の技術融合を実現

鹿島建設のOPSODIS技術は建設業界で培われた音響シミュレーション技術を応用し、民生用オーディオ機器での実用化に成功した画期的な事例である。ホール設計での活用実績を活かしながら、一般消費者向けの製品開発へと展開することで、高度な音響技術の普及に貢献している。

鹿島建設の立体音響技術に関する考察

建設業界の技術がオーディオ機器に応用されたことは、業界の垣根を越えた技術革新の好例として高く評価できる。専門性の高い建築音響技術を一般消費者向け製品に落とし込むことで、高品質な音響体験を広く提供することが可能となり、音楽や映像コンテンツの新たな楽しみ方を提案している。

今後の課題として、技術の普及に伴う品質管理や製品の安定供給が挙げられる。建設業界とは異なる民生用機器市場でのビジネス展開には、製品の量産体制の確立や販売後のサポート体制の整備が必要になるだろう。クラウドファンディングでの高い支持を実際の市場展開にどう活かすかが鍵となる。

将来的には音響技術の応用範囲がさらに広がり、バーチャル空間での音響表現やメタバース関連技術への展開も期待される。建築とオーディオの融合による新たな価値創造は、エンターテインメント産業全体に波及効果をもたらす可能性を秘めている。

参考サイト

1. ^ 日本オーディオ協会. 「12月6日　「音の日」鹿島建設「OPSODIS®」 立体音響プロジェクトチームを 2024年度 「音の匠」に顕彰 | 一般社団法人 日本オーディオ協会」. https://www.jas-audio.or.jp/news/post19955, (参照 24-10-29).

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