さくらインターネットが2025年3月期第2四半期決算を発表、GPUクラウド需要で売上高132億円を達成
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記事の要約
- さくらインターネットが2025年3月期第2四半期決算を発表
- 売上高132億円で前年同期比28.3%増を達成
- GPUクラウドサービスの売上が20億円を突破
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さくらインターネットの2025年3月期第2四半期決算で大幅増益を達成
さくらインターネットは2024年10月28日、2025年3月期第2四半期累計期間の連結決算を発表した。売上高は132億7100万円で前年同期比28.3%増、営業利益は12億9500万円で同419.4%増という大幅な増益を達成している。GPUクラウドサービスの需要拡大が業績向上の大きな要因となっているのだ。[1]
同社のGPUクラウドサービス単体での売上高は約20億1849万円に達しており、大きな収益源となっている。GPUクラウドサービスへの追加投資として、NVIDIA H200 Tensor コアGPU搭載サーバを84億3000万円、H100搭載サーバを2億6000万円で調達することを決定した。
国内GPU市場でのデファクトスタンダードのポジション獲得を目指し、大口案件に加えて中小口案件も積極的に取り込んでいく方針だ。H200は2025年2月以降、H100は2024年12月末から2025年1月にかけてサービス提供を開始する予定となっている。
GPUクラウドサービスの投資計画まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
投資決定日 | 2024年10月28日 |
H200投資額 | 84億3000万円 |
H100投資額 | 2億6000万円 |
H200導入時期 | 2025年2月以降 |
H100導入時期 | 2024年12月末~2025年1月 |
GPU数 | H200:1,072基、H100:40基 |
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GPUクラウドサービスについて
GPUクラウドサービスとは、クラウド上でGPU(Graphics Processing Unit)の計算能力を提供するサービスのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 大規模な機械学習処理や深層学習の実行が可能
- 初期投資なしでGPUリソースを利用可能
- 需要に応じて柔軟にリソースを拡張可能
さくらインターネットのGPUクラウドサービスは、コンテナー版の高火力DOKと仮想マシン版の2種類のサービスを展開している。NVIDIA H200やH100などの最新GPUを活用することで、高度なAI処理やディープラーニングのワークロードに対応可能だ。
GPUクラウドサービスの業績に関する考察
さくらインターネットのGPUクラウドサービスが好調な背景には、国内企業における生成AI活用の本格化がある。特に大規模言語モデルの学習や推論処理には高性能なGPUが不可欠であり、初期投資を抑えられるクラウドサービスへの需要が高まっているのだ。
今後の課題として、GPUの調達コストの高騰や、競合他社との差別化が挙げられる。クラウドサービスの価格競争が激化する中、投資回収のバランスを取りながら、サービスの品質向上と価格競争力の維持が求められるだろう。
中長期的な成長戦略として、特定業界向けの特化型サービスの展開や、運用支援サービスの強化が重要となる。GPUの性能向上と価格低下が進む中、付加価値の高いサービス提供が収益性の維持につながるはずだ。
参考サイト
- ^ さくらインターネット. 「GPU クラウドサービスへの追加投資に関するお知らせ」. https://www.sakura.ad.jp/corporate/wp-content/uploads/2024/10/241028-ir_3.pdf, (参照 24-10-29).
- NVIDIA. https://www.nvidia.com/ja-jp/
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