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公開：2024-08-01

coordimateが出向起業補助金事業に採択、試着DX事業で100年来の体験を変革へ

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• 株式会社coordimateが出向起業補助金事業に採択
• ファッション相談アプリと試着DX事業を展開
• 100年間変わらない試着体験の変革に挑戦

coordimateの出向起業補助金事業採択と事業内容

株式会社coordimateは、経済産業省の「大企業等人材による新規事業創造促進事業」の採択事業者となった。この事業は、大企業等の人材が所属企業を辞職せずに起業し、新規事業を開発することを支援するものだ。coordimateはNTTドコモグループの新規事業創出プログラム「docomo STARTUP™」を通じてスピンアウトした企業である。^[1]

coordimateは、C向けにはファッション相談アプリ「coordimate」を運営し、B向けには試着DX事業を展開している。ファッション相談アプリでは、ユーザーが自身のファッションを投稿すると、ファッション好きの一般男女「mate（メイト）」から最短30秒でフィードバックが得られる。試着DX事業では、100年間根本的に変わっていない試着体験のアップデートを目指している。

coordimateは商業施設やアパレル企業と協力し、試着室に持ち込まれた洋服やアクセサリー等のデータを取得し購買機会につなげる。また、来店者が抱える「試着をしても自分では似合っているのかわからず選べないが、店員さんに相談するのは気恥ずかしい」という課題の解決を目指している。このような取り組みを通じて、世界で1番安心して失敗できる場所をつくることを目標としている。

OMOについて

OMOとは、Online Merges with Offlineの略称で、オンラインとオフラインを融合させたマーケティング戦略を指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 顧客がチャネルの違いを意識せずにサービスを受けられる
• オンラインとオフラインの境界を取り払った統合的な顧客体験を提供
• デジタルとリアルの長所を組み合わせた新しい購買体験の創出

OMOは、従来のマルチチャネルやオムニチャネル戦略をさらに進化させた概念だ。オンラインとオフラインの特性を活かしながら、シームレスな顧客体験を提供することで、顧客満足度の向上と購買行動の促進を図る。coordimateの試着DX事業は、まさにこのOMOの概念を実践し、リアルな試着体験とデジタル技術を融合させることで、新たな価値を創出しようとしている。

coordimateの試着DX事業に関する考察

coordimateの試着DX事業は、アパレル業界に革新をもたらす可能性を秘めている。しかし、個人情報保護やプライバシーの観点から、試着室内のデータ取得に関する懸念が生じる可能性がある。顧客の信頼を得るためには、データの収集と利用に関する透明性の確保と、厳格なセキュリティ対策の実施が不可欠だろう。

今後、AIやARなどの先端技術を活用した仮想試着機能の追加が期待される。これにより、実際に試着室に入らなくても、様々な服装をバーチャルに試すことができ、より効率的な購買決定が可能になるだろう。また、個人の体型データと好みを学習し、パーソナライズされたファッション提案ができるようになれば、サービスの価値がさらに向上する。

coordimateの取り組みは、単なる試着体験の改善にとどまらず、アパレル業界全体のデジタルトランスフォーメーションを加速させる可能性がある。オンラインとオフラインの融合が進む中、実店舗の役割も変化していくことが予想される。今後は、試着データと購買履歴を連携させた、より精緻なマーケティング戦略の展開や、サステナビリティを考慮した商品提案など、多角的なアプローチが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ファッション相談アプリ「coordimate」を運営する株式会社coordimateが、令和６年度の経済産業省「出向起業補助金事業」に採択されました。 | 株式会社coordimateのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000139352.html, (参照 24-08-01).
2. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html

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