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公開：2024-10-30

YKK APが環境配慮型オフィス30ビルを竣工、ZEBとWELL認証PLATINUMの取得を目指し部門間連携を強化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• YKK APが自然環境配慮型オフィス30ビルを竣工
• ZEB実現とWELL認証PLATINUMの取得を推進
• 製造部門本部機能と本社機能の一部を統合

YKK AP30ビルの環境配慮型オフィス竣工による組織強化

YKK AP株式会社は富山県黒部市のYKK AP黒部製造所内において、自然環境と社員の健康に配慮した新オフィスビル「YKK AP30ビル」を2024年10月29日に竣工した。YKKアーキテクチュラルプロダクツ設立30周年を記念して2020年に計画が開始され、製造部門の本部機能および本社機能の一部を統合することで部門間と東京本社との連携強化を実現している。^[1]

新施設は「個・組織・社会をつなぎ、経験と感動を共有する」をコンセプトに掲げ、杜の中のオフィスとして設計されている。建物全体の省エネ設計に加え、黒部の自然エネルギーを活用したパッシブデザインや太陽光発電による創エネを導入し、年間の一次エネルギー消費量の実質ゼロを目指すZEBの実現を進めているのだ。

外壁のカーテンウォールには100％アルミリサイクル材を採用し、カーボンニュートラルへの貢献を具体化している。さらに、社員の健康に配慮したWELL認証でPLATINUMの取得を目指すなど、環境負荷の低減と働きやすさを両立した先進的なオフィスビルとなっている。

YKK AP30ビルの主な特徴まとめ

ZEBについて

ZEBとはNet Zero Energy Buildingの略称で、省エネと創エネによって年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロにすることを目指した建築物のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 年間の一次エネルギー消費量を実質ゼロまたはマイナスにする
• 建築物省エネ法に基づく正式な認定制度がある
• BELSによる評価・認証が実施される

YKK AP30ビルではZEBの実現に向けて、黒部の自然エネルギーである風や光を活用したパッシブデザインを採用している。さらに敷地内での太陽光発電による創エネや建物全体の省エネ設計によって、年間の一次エネルギー消費量を実質ゼロまたはマイナスにすることを目指しているのだ。

YKK AP30ビルの環境配慮型オフィスに関する考察

YKK AP30ビルは環境負荷の低減と働きやすさを両立させた先進的なオフィスビルとして高く評価できる。特に100％アルミリサイクル材を使用したカーテンウォールの採用や自然エネルギーの活用は、カーボンニュートラルへの具体的な取り組みとして注目に値するものだ。

今後の課題として、ZEBやWELL認証PLATINUMの取得に向けた継続的な運用管理が挙げられる。これらの認証維持には、エネルギー使用量の定期的なモニタリングや適切な設備メンテナンスが不可欠となるだろう。施設の長期的な運用においては、社員の健康維持と環境負荷低減の両立が重要である。

将来的には、このような環境配慮型オフィスビルのノウハウを他の事業所にも展開することが期待される。特に自然エネルギーの活用やリサイクル材の使用といった環境技術は、建築業界全体のサステナビリティ向上に貢献する可能性を秘めているのだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「自然環境と社員の健康に配慮した杜の中のオフィス「YKK AP30ビル」竣工 | YKK AP株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000682.000006735.html, (参照 24-10-30).

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