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【CVE-2024-20264】Cisco Secure Firewall Management Centerにクロスサイトスクリプティングの脆弱性、情報漏洩のリスクに警戒

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Cisco Secure Firewall Management Centerに脆弱性
  • クロスサイトスクリプティングによる情報漏洩のリスク
  • 複数バージョンが影響を受け早急な対策が必要

Cisco Secure Firewall Management Center 7.1-7.2のクロスサイトスクリプティング脆弱性

シスコシステムズは2024年10月23日、Cisco Secure Firewall Management Centerにおけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性【CVE-2024-20264】を公開した。この脆弱性は7.1.0から7.2.5.2までの複数バージョンに影響を与えており、CVSS v3による深刻度基本値は5.4(警告)とされている。[1]

この脆弱性は攻撃元区分がネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く設定されている点が特徴的だ。攻撃に必要な特権レベルは低いが利用者の関与が必要とされており、影響の想定範囲には変更があるとされている。

シスコシステムズは既にベンダ情報として正式な対策を公開しており、システム管理者による早急な対応が推奨されている。この脆弱性による主な影響として、情報の取得や改ざんの可能性が指摘されており、適切な対策を実施することが重要だ。

Cisco Secure Firewall Management Centerの影響を受けるバージョンまとめ

バージョン 詳細
7.1系 7.1.0、7.1.0.1、7.1.0.2、7.1.0.3
7.2系前期 7.2.0、7.2.0.1、7.2.1、7.2.2、7.2.3、7.2.3.1
7.2系後期 7.2.4、7.2.4.1、7.2.5、7.2.5.1、7.2.5.2

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用して悪意のあるスクリプトを埋め込む攻撃手法のことを指している。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力値を適切に処理せずにWebページに出力する脆弱性
  • 攻撃者が悪意のあるスクリプトを実行可能
  • クッキーの窃取やセッションハイジャックのリスクあり

今回のCisco Secure Firewall Management Centerの脆弱性は、CWEによってCWE-79として分類されているクロスサイトスクリプティングの典型例だ。影響を受けるバージョンが多岐にわたっており、情報の取得や改ざんのリスクが指摘されているため、システム管理者による迅速な対応が必要とされている。

Cisco Secure Firewall Management Centerの脆弱性に関する考察

シスコシステムズが今回の脆弱性に対して迅速に対応策を公開したことは評価に値する。特にCVSS v3による深刻度基本値が5.4と比較的低く設定されている点は、脆弱性の影響範囲が限定的であることを示唆しており、パニックを引き起こすことなく冷静な対応が可能となっている。

一方で、攻撃条件の複雑さが低く設定されている点は懸念材料となっている。攻撃者にとって比較的容易に実行可能な脆弱性であるため、対策が遅れた場合には深刻な被害につながる可能性が高く、システム管理者による迅速な対応が不可欠となっている。

今後はFirewall Management Centerの開発段階における脆弱性対策の強化が求められる。特にクロスサイトスクリプティング対策は基本的なセキュリティ要件であり、開発プロセスの見直しや品質管理の強化によって、同様の脆弱性の発生を未然に防ぐ取り組みが必要だ。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-011711 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-011711.html, (参照 24-11-02).

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