セキュリティ

SECURITY

公開：2024-11-08

【CVE-2024-10768】PHPGurukul Online Shopping Portal 2.0にXSS脆弱性、リモート攻撃のリスクが深刻化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• PHPGurukul Online Shopping Portal 2.0にXSS脆弱性を発見
• two_tables.phpファイルに問題のある脆弱性が存在
• 攻撃者によるリモートからの悪用が可能な状態

PHPGurukul Online Shopping Portal 2.0のXSS脆弱性

2024年11月4日、PHPGurukul Online Shopping Portal 2.0のtwo_tables.phpファイルにクロスサイトスクリプティング（XSS）の脆弱性が存在することが判明した。この脆弱性は【CVE-2024-10768】として識別されており、スクリプト引数の操作によってクロスサイトスクリプティング攻撃が可能となっている。^[1]

この脆弱性はリモートから攻撃を開始することが可能であり、既に一般に公開されて悪用される可能性が高い状態となっている。CVSSスコアは最新のバージョン4.0では5.3（MEDIUM）と評価されており、攻撃の容易さと影響度の観点から中程度のリスクと判断された。

セキュリティ研究者のsecuserxによって報告されたこの脆弱性は、PHPGurukul Online Shopping Portal 2.0の管理者向けページ内にある/admin/assets/plugins/DataTables/media/unit_testing/templates/two_tables.phpファイルに存在している。CWEによる分類では、XSS（CWE-79）、インジェクション（CWE-74）、不適切な無効化（CWE-707）の3つのカテゴリに該当する。

PHPGurukul Online Shopping Portal 2.0の脆弱性詳細

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング（XSS）とは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用して悪意のあるスクリプトを注入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにWebページに出力される
• 攻撃者は被害者のブラウザ上で任意のスクリプトを実行可能
• セッションハイジャックやフィッシング詐欺などの攻撃に悪用される

PHPGurukul Online Shopping Portal 2.0で発見された脆弱性は、two_tables.phpファイル内でユーザー入力値の検証が不十分であることに起因している。この種の脆弱性は、入力値の適切なエスケープ処理やコンテンツセキュリティポリシー（CSP）の実装によって防ぐことが可能だ。

PHPGurukul Online Shopping Portal 2.0のXSS脆弱性に関する考察

PHPGurukul Online Shopping Portal 2.0における脆弱性の発見は、オープンソースECサイトのセキュリティ管理の重要性を改めて浮き彫りにした。特にユーザー入力を扱う管理画面での脆弱性は、攻撃者によって容易に悪用される可能性が高く、早急な対応が必要となっている。

ECサイトの管理画面における脆弱性は、商品データや顧客情報の改ざん、不正な商品登録など、ビジネスに直接的な影響を及ぼす可能性がある。プラグインやテンプレートファイルの安全性を定期的に検証し、セキュリティアップデートを適切に適用する体制を整えることが重要だ。

今後はPHPGurukulプロジェクトにおいて、コードレビューの強化やセキュリティテストの自動化など、開発プロセスの見直しが求められる。特にデータベース操作やユーザー入力を扱うコンポーネントについては、より厳格な入力値検証とサニタイズ処理の実装が望まれるだろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10768, (参照 24-11-08).

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