KDDIがセキュリティ企業ラックへのTOBを発表、買付総額246億円で完全子会社化へ
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記事の要約
- KDDIがラックへのTOBを発表し完全子会社化へ
- 買付価格は1株1160円で総額約246億円
- サイバーセキュリティーサービスの強化が目的
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KDDIによるラックの完全子会社化でセキュリティー事業を強化
KDDIは2024年11月7日、セキュリティ企業のラックに対する普通株式の公開買付け(TOB)を実施し完全子会社化すると発表した。このTOBは買付価格を1株あたり1160円、買付総額は約246億円に設定されており、ラックの取締役会も賛同を表明している。[1]
本取引の背景には、生成AIやIoT、クラウドの普及によってサイバーセキュリティーを取り巻く環境が大きく変化していることがある。両社は2007年からの資本提携を通じて協業関係を深めており、今回の完全子会社化によって経営資源を集約し市場変化への対応力を強化する意向だ。
KDDIとラックは今後、ネットワークとセキュリティーサービスを一体化し、コンサルティングから監視・運用まで一貫したサービスを展開する方針である。AIやデータ分析技術を活用した脅威情報の高度処理にも取り組み、サイバーセキュリティー業界の発展に貢献していく。
TOBの概要まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
買付価格 | 1株あたり1160円 |
買付総額 | 約246億円 |
買付予定数 | 21,184,250株 |
買付予定数の下限 | 10,659,600株 |
公開買付期間 | 30営業日 |
開始予定時期 | 2024年11月下旬 |
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TOBについて
TOBとは株式公開買付(Take Over Bid)の略称で、企業が他社の株式を大量に取得する際に用いる手法である。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 株式市場を通さず直接株主から株式を買い付ける
- 買付期間や価格を公開し株主平等に買付機会を提供
- 企業の支配権取得や完全子会社化に利用される
今回のKDDIによるラックへのTOBは、サイバーセキュリティー分野での競争力強化を目的としている。買付予定数に上限を設けず完全子会社化を目指すことで、経営資源の統合と意思決定の迅速化を図り、AI時代に対応したセキュリティーサービスの開発を加速する狙いがある。
参考サイト
- ^ KDDI. 「AI時代のサイバーセキュリティーでの新たな共創に向け、KDDIによるラックの公開買付けに合意 | KDDI News Room」. https://newsroom.kddi.com/news/detail/kddi_nr_s-18_3582.html, (参照 24-11-09).
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