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【CVE-2024-8323】Easy Pricing Tables 3.2.6にXSS脆弱性、Contributor権限での悪用が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Easy Pricing Tables 3.2.6以前にXSS脆弱性が発見
  • Contributor権限以上で任意のスクリプト実行が可能
  • fontFamily属性での不十分な入力検証が原因

WordPress用プラグインEasy Pricing Tables 3.2.6のXSS脆弱性

WordfenceはWordPress用プラグインEasy Pricing Tablesにおいて、バージョン3.2.6以前に存在するXSS脆弱性【CVE-2024-8323】を2024年11月6日に公開した。この脆弱性は入力サニタイズと出力エスケープが不十分なfontFamily属性に起因しており、Contributor以上の権限を持つ攻撃者が任意のWebスクリプトを注入できる状態となっている。[1]

この脆弱性のCVSSスコアは6.4(Medium)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク経由で攻撃条件の複雑さは低いとされている。特権レベルは低く設定されているものの、ユーザーインタラクションは不要であり、スコープ変更の可能性も指摘されているのが特徴だ。

Wordfenceの脅威インテリジェンスチームによる報告では、この脆弱性を悪用されるとページにアクセスしたユーザーの環境で任意のスクリプトが実行される可能性がある。影響を受ける可能性のある機密性と完全性は低レベルながら、可用性への影響は認められていない点が重要である。

Easy Pricing Tables 3.2.6の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-8323
脆弱性の種類 Stored Cross-Site Scripting
影響を受けるバージョン 3.2.6以前
CVSSスコア 6.4(Medium)
必要な権限レベル Contributor以上
影響範囲 機密性・完全性:Low、可用性:None

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションに悪意のあるスクリプトを注入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力値を適切にサニタイズせずに出力する脆弱性を悪用
  • 被害者のブラウザ上で任意のJavaScriptを実行可能
  • セッション情報の窃取やフィッシング詐欺などに悪用される

Easy Pricing Tables 3.2.6の脆弱性は、fontFamily属性の入力値に対する不適切なサニタイズ処理が原因となっている。この種の脆弱性は、入力値の検証と出力時のエスケープ処理を適切に実装することで防ぐことが可能である。

Easy Pricing Tables 3.2.6の脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、広く利用されているプラグインほど攻撃者の標的になりやすい傾向にある。Easy Pricing Tablesの場合、Contributor以上の権限を持つユーザーが攻撃者となる可能性があり、正規ユーザーの権限を悪用した内部からの攻撃リスクが存在している。多くのWordPressサイトではContributor権限を比較的容易に付与する傾向にあり、この点が脆弱性を深刻化させる要因となっているだろう。

今後の対策として、プラグイン開発者はユーザー入力値に対する徹底的なサニタイズ処理の実装が求められる。特にフォント関連の属性は、CSSインジェクション攻撃の温床となりやすいため、許可する文字種の厳密な制限やホワイトリスト方式での値の検証が重要になってくるだろう。WordPressサイト運営者には、プラグインの更新管理の徹底と、ユーザー権限の最小化が推奨される。

将来的には、WordPressコミュニティ全体でセキュリティガイドラインの整備と、プラグイン開発時のセキュリティレビュー体制の強化が望まれる。プラグインのセキュリティ品質を担保するための自動化されたコード解析ツールの導入や、脆弱性報告の仕組みの改善なども検討に値するだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-8323, (参照 24-11-12).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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