【CVE-2024-51558】Wave 2.0にブルートフォース攻撃の脆弱性、認証システムの不備でアカウント乗っ取りの危険性が浮上
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記事の要約
- Wave 2.0にブルートフォース攻撃の脆弱性が発見
- APIベースのログインで認証試行制限が不十分
- 重要度が高いCVSS 9.3の脆弱性として報告
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Wave 2.0のブルートフォース攻撃脆弱性
Brokerage Technology Solutionsは、同社のWave 2.0において【CVE-2024-51558】として識別される脆弱性を2024年11月4日に公開した。Wave 2.0のAPIベースのログインシステムにおいて認証失敗の試行回数に制限がないため、ブルートフォース攻撃によって正規ユーザーのOTP、MPIN、パスワードが不正に取得される可能性があることが判明している。[1]
Indian Computer Emergency Response Team(CERT-In)による評価では、この脆弱性はCVSS v4.0で9.3のクリティカルと評価されており、攻撃者は特別な権限を必要とせずにリモートから攻撃を実行することが可能となっている。Wave 2.0のバージョン1.1.7未満が影響を受けるため、早急なアップデートが推奨されるだろう。
この脆弱性は認証システムの設計上の問題であり、CWE-307(Improper Restriction of Excessive Authentication Attempts)に分類されている。セキュリティ研究者のMohit Gadiyaによって発見されたこの問題は、ユーザーアカウントの不正アクセスにつながる重大な脆弱性として位置づけられている。
Wave 2.0の脆弱性情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE ID | CVE-2024-51558 |
影響を受けるバージョン | Wave 2.0 バージョン1.1.7未満 |
CVSS評価 | 9.3(クリティカル) |
脆弱性の種類 | CWE-307(過度の認証試行の制限不備) |
攻撃手法 | ブルートフォース攻撃 |
影響範囲 | OTP、MPIN、パスワードの不正取得が可能 |
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ブルートフォース攻撃について
ブルートフォース攻撃とは、パスワードやPINなどの認証情報に対して考えられるすべての組み合わせを総当たりで試行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 自動化ツールを使用して大量の試行を短時間で実行
- 辞書攻撃と組み合わせて効率的に認証情報を特定
- 認証試行回数制限がない場合に特に効果的
Wave 2.0の脆弱性では、APIベースのログインシステムに認証失敗の試行回数制限が実装されていないため、攻撃者はブルートフォース攻撃を実行し放題の状態となっている。Wave 2.0のバージョン1.1.7未満では、OTPやMPIN、パスワードに対する総当たり攻撃が成功する可能性が高く、ユーザーアカウントの乗っ取りリスクが深刻な状態だ。
Wave 2.0の脆弱性に関する考察
Wave 2.0の脆弱性が明らかになったことで、APIベースの認証システムにおける基本的なセキュリティ対策の重要性が改めて浮き彫りとなった。多要素認証やレート制限などの一般的な対策が実装されていなかったことは、開発プロセスにおけるセキュリティレビューの不備を示唆している。今後は認証システムの設計段階から、セキュリティ専門家の知見を積極的に取り入れる必要があるだろう。
Wave 2.0の脆弱性は、クラウドサービスやAPI連携が当たり前となった現代において、認証システムの脆弱性が引き起こす影響の大きさを示している。ユーザーのOTPやMPIN、パスワードが不正に取得されることで、個人情報の流出や金銭的な被害につながる可能性が高く、早急な対策が求められる。今後はセキュリティ監査の定期的な実施と、発見された脆弱性への迅速な対応が不可欠となるだろう。
Wave 2.0の開発元であるBrokerage Technology Solutionsには、この脆弱性を教訓としてセキュリティ対策の強化が期待される。特にクラウドサービスのセキュリティ対策は、ユーザーの信頼を維持する上で最も重要な要素の一つとなっている。今後は脆弱性の発見から修正までのプロセスを確立し、より安全なサービス提供を実現することが求められるはずだ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-51558, (参照 24-11-13).
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