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API連携とは?意味をわかりやすく簡単に解説

text: XEXEQ編集部


API連携とは

API連携とは異なるシステム間でデータや機能を共有するための仕組みのことを指します。APIを介してシステム同士を連携させることで、それぞれのシステムが持つ機能を相互に利用できるようになります。

API連携を実現するためには連携させたいシステム間で事前に取り決めたルールに基づいてデータをやり取りする必要があります。このルールにはデータの形式や通信プロトコルなどが含まれます。

API連携の主な目的はシステム間でデータを共有し、効率的に業務を行うことです。例えば、顧客管理システムと販売管理システムをAPI連携させることで、顧客情報を一元管理しつつ、販売データを自動的に連携させることができます。

API連携を行う際はセキュリティに十分注意する必要があります。認証や暗号化などの対策を講じることで、不正アクセスやデータ漏洩のリスクを最小限に抑えることが重要です。

また、API連携では各システムの機能や性能に合わせてAPIを設計する必要があります。適切な粒度でAPIを定義し、必要なデータのみをやり取りすることで、効率的な連携を実現できます。

API連携の種類と特徴

API連携に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • WebAPIを用いたAPI連携
  • ファイル連携によるAPI連携
  • データベース連携によるAPI連携

WebAPIを用いたAPI連携

WebAPIを用いたAPI連携はHTTP通信を利用してシステム間でデータをやり取りする方式です。RESTやSOAPなどの標準的なプロトコルを採用することで、言語やプラットフォームに依存せずに連携を実現できます。

WebAPIを用いる利点はインターネット経由で連携できるため、外部のサービスともシームレスに連携できる点です。一方で、通信速度やセキュリティの確保など、ネットワーク環境に起因する課題にも対処する必要があります。

WebAPIを設計する際はURLの命名規則やリクエスト/レスポンスのフォーマットを適切に定義することが求められます。また、認証・認可の仕組みを導入し、不正アクセスを防ぐことも重要になってきます。

ファイル連携によるAPI連携

ファイル連携によるAPI連携はシステム間でファイルを交換することでデータを共有する方式です。CSVやXMLなどの汎用的なファイル形式を用いることで、異なるシステム間でもデータを扱うことができます。

ファイル連携の利点は比較的シンプルな仕組みで連携が実現できる点です。ただし、大量のデータを扱う場合はファイルサイズが肥大化するため、転送時間がボトルネックになる可能性があります。

ファイル連携を行う際はファイルの形式や項目の定義を事前に取り決めておく必要があります。また、ファイルの生成や取込み処理を適切にスケジューリングし、連携を自動化することも重要です。

データベース連携によるAPI連携

データベース連携によるAPI連携はシステム間で直接データベースにアクセスすることでデータを共有する方式です。SQLなどのクエリ言語を用いて、必要なデータを抽出・更新することができます。

データベース連携の利点はリアルタイムにデータを連携できる点です。ただし、データベースの構造や権限管理など、連携先のシステムに依存する部分が多くなるため、事前の調整が欠かせません。

データベース連携を実装する際は連携先のデータベースの構造を把握し、適切なクエリを発行できるようにする必要があります。また、データの整合性を保つため、トランザクション制御にも気を配る必要があります。

API連携を行う際の設計ポイント

API連携に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • APIの粒度設計
  • データフォーマットの選定
  • エラー処理の実装

APIの粒度設計

APIの粒度設計とは連携するデータや機能を適切な単位で定義することを指します。粒度が細かすぎると呼び出し回数が増え、パフォーマンスが低下する可能性があります。

一方、粒度が粗すぎると、不要なデータまで取得することになり、ネットワーク負荷が高まるおそれがあります。業務要件を踏まえ、最適な粒度でAPIを設計することが重要です。

また、APIの粒度を決める際は将来的な拡張性も考慮する必要があります。機能追加や変更に柔軟に対応できるよう、適度な抽象度を持たせることが望ましいでしょう。

データフォーマットの選定

API連携では送受信するデータのフォーマットを適切に選定する必要があります。代表的なフォーマットとしてはJSONやXMLなどが挙げられます。

データフォーマットの選定に当たっては連携するシステムの特性や要件を考慮する必要があります。例えば、データ量が大きい場合はバイナリ形式を採用するなど、最適なフォーマットを選ぶことが重要です。

また、データフォーマットのバージョン管理にも注意が必要です。フォーマットの変更によって連携が失敗することのないよう、適切にバージョンを管理することが求められます。

エラー処理の実装

API連携では通信エラーやデータ不整合などの例外的な状況が発生する可能性があります。そのため、適切なエラー処理を実装し、異常時の影響を最小限に抑える必要があります。

エラー処理を実装する際はエラーコードや詳細メッセージを適切に定義し、呼び出し元に通知することが重要です。また、重大なエラーが発生した場合はログを出力するなどして原因の特定を容易にすることも求められます。

さらに、エラー発生時の復旧処理も考慮する必要があります。例えば、一時的なエラーの場合はリトライ処理を行うなど、状況に応じた適切な処理を実装することが肝要でしょう。

API連携のセキュリティ対策

API連携に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • 認証・認可の仕組み
  • 通信の暗号化
  • 入力データのバリデーション

認証・認可の仕組み

API連携では適切な認証・認可の仕組みを導入し、不正アクセスを防ぐ必要があります。代表的な認証方式としてはOAuth 2.0やOpenID Connectなどが挙げられます。

認証・認可の仕組みを設計する際は連携するシステムの特性やセキュリティ要件を考慮する必要があります。また、認証情報の管理方法にも注意が必要です。

例えば、アクセストークンの有効期限を適切に設定し、定期的に更新するなどの対策を講じることが重要です。さらに、認証情報の漏洩や不正利用を防ぐため、適切な暗号化やハッシュ化も欠かせません。

通信の暗号化

API連携ではネットワーク上でデータがやり取りされるため、通信の暗号化が重要になります。代表的な暗号化方式としてはSSLやTLSなどが挙げられます。

通信の暗号化を実装する際は適切な暗号化アルゴリズムや鍵長を選択する必要があります。また、証明書の検証や失効確認など、適切な管理運用も求められます。

ネットワーク環境によっては暗号化による通信速度の低下が懸念されます。そのため、性能要件も考慮しつつ、適切な暗号化レベルを設定することが肝要でしょう。

入力データのバリデーション

API連携では外部からの入力データを適切にバリデーションする必要があります。不正な入力値によって、システムが意図しない動作をしたり、脆弱性を突かれたりする可能性があるためです。

入力データのバリデーションを行う際は許容する文字種や文字数、フォーマットなどを明確に定義する必要があります。また、SQLインジェクションやXSSなどの脆弱性を防ぐため、適切にエスケープ処理を行うことも重要です。

さらに、入力データのロギングや監視を行い、不審な入力値を検知する仕組みを導入することも検討に値します。これにより、攻撃の兆候を早期に発見し、適切な対処を取ることが可能になります。

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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