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【CVE-2024-10187】myCred 2.7.4にXSS脆弱性が発見、Contributor以上の権限で任意のスクリプト実行が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • myCred 2.7.4以前に格納型XSSの脆弱性が発見
  • Contributor以上の権限で任意のスクリプト実行が可能
  • mycred_linkショートコードに入力検証の問題

myCred 2.7.4のXSS脆弱性

WordPressプラグインのmyCred 2.7.4以前のバージョンにおいて、格納型クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が2024年11月8日に公開された。この脆弱性は【CVE-2024-10187】として識別されており、mycred_linkショートコードにおける入力値の検証と出力のエスケープが不十分であることに起因している。[1]

この脆弱性はContributor以上の権限を持つユーザーが悪用可能であり、ページにアクセスしたユーザーのブラウザ上で任意のスクリプトを実行させることができる状態となっている。NVDの評価によると、この脆弱性のCVSSスコアは6.4(MEDIUM)とされており、攻撃の複雑さは低いとされているのだ。

また、この脆弱性はWordPressのポイントシステムやロイヤリティプログラムの実装に広く使用されているmyCredプラグインに影響を与えるものであり、WooCommerceとの連携機能にも関連している。脆弱性の報告はPeter Thaleikisによって行われ、Wordfenceチームによって詳細な分析が実施された。

myCred 2.7.4の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-10187
影響を受けるバージョン 2.7.4以前
脆弱性の種類 格納型クロスサイトスクリプティング
CVSSスコア 6.4 (MEDIUM)
必要な権限 Contributor以上
影響範囲 ページにアクセスするユーザー全般

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションに対する代表的な脆弱性の一つであり、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずに出力される
  • 被害者のブラウザ上で任意のスクリプトが実行可能
  • Cookieの窃取やセッションハイジャックの危険性がある

myCred 2.7.4における格納型XSS脆弱性は、mycred_linkショートコードのユーザー入力値に対する検証が不十分であることが原因となっている。この種の脆弱性は、入力値のサニタイズと出力時のエスケープを適切に実装することで防ぐことが可能だ。そのため、プラグインの開発者は入力値の検証とエスケープ処理の実装を徹底する必要がある。

myCred 2.7.4の脆弱性に関する考察

myCred 2.7.4の脆弱性は、WordPressプラグインにおける入力値の検証の重要性を再認識させる事例となっている。特にContributor以上の権限を持つユーザーによって悪用される可能性があることから、プラグインの開発者はユーザー入力に対する厳密な検証とエスケープ処理の実装が求められるだろう。

今後のプラグイン開発においては、セキュリティテストの強化とコードレビューの徹底が必要不可欠となっている。特にショートコードの実装においては、ユーザー入力値の検証とエスケープ処理を標準化し、開発者向けのセキュリティガイドラインを整備することで、同様の脆弱性の発生を防ぐことが可能だ。

また、WordPressエコシステム全体としても、プラグイン開発者向けのセキュリティベストプラクティスの共有と教育が重要となっている。セキュリティ研究者とプラグイン開発者の協力関係を強化し、脆弱性の早期発見と修正を促進する体制づくりが今後の課題となるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10187, (参照 24-11-15).

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