Green CarbonがSMBCVCと三菱UFJキャピタルから資金調達、カーボンクレジット事業の国際展開を加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

Green Carbonが第三者割当増資による資金調達を実施
SMBCVCと三菱UFJキャピタルが新規引受先に
2024年度から国内外での事業展開を本格化

Green Carbonによる戦略的資金調達とカーボンクレジット事業の展開

Green Carbon株式会社は2024年11月14日、SMBCベンチャーキャピタル株式会社と三菱UFJキャピタル株式会社を新規引受先とした第三者割当増資による資金調達を実施した。両社からの資金調達により事業拡大を加速させ、国内外でのカーボンクレジット事業を本格的に展開する方針だ。^[1]

Green Carbonは2024年度から日本国内に加えて東南アジアやオセアニア地域において、AWDやバイオ炭などの方法論によるネイチャーベースカーボンクレジット事業を展開している。2023年度には日本初かつ最大級となる約6,220tの水田J-クレジットの認証を取得しており、2024年度は約40,000haまで拡大する計画を打ち出した。

さらにGreen Carbonは、クレジット登録から申請、販売までをワンプラットフォームで完結するサービス「Agreen」を提供開始した。クレジット創出者の手続きや書類作成の工数を大幅に削減し、効率的なクレジット創出を実現している。

Green Carbonの事業展開まとめ

項目	詳細
設立年月	2019年12月
本社所在地	東京都港区赤坂5-2-33IsaI AKASAKA607
事業内容	カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業、環境関連事業、ESGコンサルティング事業
展開地域	日本、東南アジア、オセアニア、南米
主要サービス	Agreenプラットフォーム、J-クレジット認証取得支援
2024年度目標	水田での約40,000ha（約100,000t）のクレジット創出

Green Carbon公式サイトはこちら

ネイチャーベースカーボンクレジットについて

ネイチャーベースカーボンクレジットとは、自然由来の炭素削減・吸収量を定量化し、取引可能なクレジットとして認証したものを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

自然環境を活用した持続可能な炭素削減手法
水田やバイオ炭、森林保全など多様な創出方法
生物多様性保全との両立が可能

Green Carbonは水田での日本初のJ-クレジット認証取得を実現し、国内のネイチャーベースカーボンクレジット市場を開拓している。特にAWDやバイオ炭などの方法論を用いた事業展開により、農業分野での新たな価値創出が期待されている。

Green Carbonの資金調達に関する考察

今回の第三者割当増資による資金調達は、Green Carbonの事業拡大戦略において重要なマイルストーンとなるだろう。SMBCグループと三菱UFJグループという日本を代表する金融グループからの出資を受けることで、信用力と事業基盤が大幅に強化されることが期待できる。両社の持つネットワークとノウハウを活用することで、国内外での事業展開が加速する可能性が高い。

一方で、カーボンクレジット市場はまだ発展途上であり、制度面での整備や市場の成熟度向上が課題となっている。特に国際的な基準の統一や取引の透明性確保、クレジットの品質保証などが重要な課題として挙げられる。Green Carbonには先駆者としてこれらの課題解決に向けたリーダーシップを発揮することが期待されている。

今後はAgreen プラットフォームの機能拡充や、東南アジアでの事業展開加速が重要となるだろう。特にベトナム現地法人を通じた事業展開や、研究機関との連携強化により、新たな方法論の開発や検証体制の確立が求められる。カーボンニュートラル実現に向けた社会的要請が高まる中、Green Carbonの果たす役割は一層重要になっていくだろう。

参考サイト

^ PR TIMES. 「Green Carbon株式会社は、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社のVC2社を引受先とした、第三者割当増資により資金調達を実施 | Green Carbon株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000117.000117956.html, (参照 24-11-15).

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