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【CVE-2024-8881】Zyxel GS1900-48スイッチにコマンドインジェクションの脆弱性、管理者権限で特定コマンドが実行可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Zyxel GS1900-48スイッチにコマンドインジェクションの脆弱性
  • V2.80(AAHN.1)C0以前のバージョンが影響を受ける
  • 認証済み管理者権限で特定のコマンドが実行可能

Zyxel GS1900-48スイッチのコマンドインジェクション脆弱性

Zyxel Corporationは、GS1900-48スイッチのファームウェアバージョンV2.80(AAHN.1)C0以前に認証後のコマンドインジェクション脆弱性が存在することを発表した。認証済みの管理者権限を持つ攻撃者がLAN経由で細工されたHTTPリクエストを送信することで、対象デバイスでOSコマンドが実行可能になる脆弱性が確認されている。[1]

この脆弱性はCGIプログラムに存在しており、CVSSv3.1のスコアは6.8で深刻度は中程度と評価されている。攻撃元区分はAdjacent、攻撃条件の複雑さは低いが、管理者権限が必要とされユーザーの関与は不要であり、機密性・完全性・可用性への影響は高いと判断された。

Zyxelはこの脆弱性に対して、セキュリティアドバイザリを公開し対応を呼びかけている。管理者はGS1900-48スイッチのファームウェアを最新バージョンにアップデートすることで、コマンドインジェクションの脆弱性から保護することが可能だ。

GS1900-48スイッチの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-8881
影響を受けるバージョン V2.80(AAHN.1)C0以前
CVSSスコア 6.8(中程度)
攻撃条件 認証済み管理者権限、LAN経由アクセス
影響 OSコマンドの実行が可能
脆弱性の詳細についてはこちら

コマンドインジェクションについて

コマンドインジェクションとは、攻撃者が悪意のあるコマンドを正常なコマンドに注入することで、意図しないシステムコマンドを実行させる攻撃手法である。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 入力値の検証が不十分な場合に発生
  • システムコマンドを実行する権限が必要
  • データの改ざんや情報漏洩のリスクがある

ZyxelのGS1900-48スイッチで発見された脆弱性は、CGIプログラムにおける入力値の検証が不十分であることが原因であり、認証済みの管理者権限を持つ攻撃者がLAN経由でアクセス可能な状態であれば、細工されたHTTPリクエストを送信することでOSコマンドが実行可能になる。この脆弱性は管理者権限が必要とされるものの、攻撃条件の複雑さは低いと評価されている。

Zyxel GS1900-48スイッチの脆弱性に関する考察

Zyxelが今回の脆弱性を早期に発見し対応したことは評価できるが、ネットワーク機器における認証後の権限管理の重要性が改めて浮き彫りとなった。特にLAN環境でのアクセス制御については、物理的なセキュリティと論理的なセキュリティの両面からの対策が必要不可欠である。

今後のネットワーク機器においては、コマンド実行時の権限チェックやログ監視機能の強化が求められるだろう。特にCGIプログラムのような外部からの入力を受け付ける部分については、入力値の厳密なバリデーションと、実行されるコマンドの制限が重要になってくる。

ネットワーク機器のファームウェアアップデートは、運用への影響を考慮して実施されにくい傾向にあるが、今回のような脆弱性は放置すると重大なセキュリティリスクとなる可能性がある。製造元には、アップデートの容易性向上や、アップデート適用による影響の最小化など、運用面での課題解決も期待したい。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-8881, (参照 24-11-16).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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