セキュリティ

SECURITY

公開：2024-11-16

【CVE-2024-11097】Student Record Management System 1.0に無限ループの脆弱性、教育現場のシステム運用に影響

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Student Record Management System 1.0にループの脆弱性
• Main Menuコンポーネントで無限ループが発生
• CVSSスコア4.8でMedium評価の深刻度

Student Record Management System 1.0の脆弱性

VulDBは2024年11月12日、SourceCodester Student Record Management System 1.0のMain Menuコンポーネントに無限ループの脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は【CVE-2024-11097】として識別されており、攻撃者がローカル環境で悪用可能な状態となっている。^[1]

この脆弱性はCWE-835（無限ループ）とCWE-404（サービス拒否）に分類されており、CVSSスコアはバージョン4.0で4.8（Medium）と評価されている。攻撃には特権レベルが必要となるものの、ユーザーインタラクションは不要であり、可用性に対して影響を及ぼす可能性が指摘されているのだ。

脆弱性情報はVulDBのユーザーpolaris0x1によって報告され、既に一般に公開されている状態となっている。GitHubのissueトラッカーでも関連情報が共有されており、exploit（攻撃コード）が利用可能な状態となっているため、早急な対応が求められる。

Student Record Management System 1.0の脆弱性詳細

無限ループについて

無限ループとは、プログラムの実行フローが特定の処理を永続的に繰り返してしまう状態のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• プログラムが終了条件に到達できない
• システムリソースを過剰に消費する
• アプリケーションの応答不能を引き起こす

Student Record Management System 1.0の事例では、Main Menuコンポーネントで発生する無限ループにより、システムのサービス提供が妨げられる可能性がある。CVSSスコアは中程度であるものの、教育機関での学生情報管理に支障をきたす可能性があるため、開発者による修正プログラムの提供が望まれる。

Student Record Management System 1.0の脆弱性に関する考察

教育機関での学生情報管理システムにおける無限ループの脆弱性は、データの整合性や可用性に重大な影響を及ぼす可能性がある。特に成績管理や出席管理などの重要な機能が影響を受ける可能性があることから、教育現場での混乱を招く恐れがあるだろう。システムの停止は教育活動の遅延や中断につながる危険性が高い。

今後は、開発者によるコードレビューの強化やセキュリティテストの徹底が必要不可欠となるだろう。特に無限ループを防ぐためのループ制御機構の実装や、適切なエラーハンドリングの導入が求められる。セキュリティ機能の強化と同時に、パフォーマンスの最適化も重要な課題となる。

教育機関向けシステムのセキュリティ強化は、今後ますます重要性を増すと考えられる。特に学生の個人情報を扱うシステムにおいては、可用性の確保だけでなく、データの機密性や完全性も含めた総合的なセキュリティ対策が必要となる。早急なパッチの提供と適用が望まれるところだ。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11097, (参照 24-11-16).

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