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【CVE-2024-11064】D-Link DSL6740Cモデムに深刻なOS Command Injection脆弱性、管理者権限で任意コマンド実行が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • D-Link DSL6740Cモデムにコマンドインジェクションの脆弱性
  • 管理者権限を持つ攻撃者が任意のコマンドを実行可能
  • SSHとTelnet経由での攻撃が可能

D-Link DSL6740CモデムのOS Command Injection脆弱性

台湾のセキュリティ機関TWCERT/CCは2024年11月11日、D-Link DSL6740CモデムにおいてOS Command Injection脆弱性を発見したと発表した。この脆弱性は【CVE-2024-11064】として識別されており、管理者権限を持つ攻撃者がSSHTelnet経由で任意のシステムコマンドを実行できる深刻な問題となっている。[1]

この脆弱性のCVSSスコアは7.2(High)と評価されており、攻撃の成功には管理者権限が必要だがユーザーの操作は不要とされている。攻撃が成功した場合、システムの機密性、整合性、可用性のすべてに高い影響を及ぼす可能性が指摘されているのだ。

TWCERTによると、この脆弱性はSSHとTelnetを介して提供される特定の機能において、入力値の適切なサニタイズが行われていないことに起因している。攻撃者は管理者権限を取得できれば、任意のシステムコマンドを実行し、デバイスの完全な制御権を獲得することが可能だ。

D-Link DSL6740Cモデムの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-11064
脆弱性の種類 OS Command Injection
CVSSスコア 7.2(High)
攻撃手法 SSHおよびTelnetを介した特定機能の悪用
必要な権限 管理者権限
影響範囲 機密性、整合性、可用性すべてに高い影響
脆弱性の詳細についてはこちら

OS Command Injectionについて

OS Command Injectionとは、攻撃者が標的システム上でオペレーティングシステムのコマンドを不正に実行できる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 入力値の不適切な検証による任意コマンドの実行
  • システム全体の制御権限の奪取が可能
  • 機密情報の漏洩やシステムの改ざんのリスク

D-Link DSL6740Cモデムで発見された脆弱性は、SSHとTelnet経由でOS Command Injectionが可能となっている。攻撃者は管理者権限を取得できれば、システムコマンドを任意に実行してデバイスを完全に制御下に置くことが可能となるため、早急な対策が必要とされている。

D-Link DSL6740Cモデムの脆弱性に関する考察

D-Link DSL6740Cモデムの脆弱性は、管理者権限を必要とする点で攻撃の難易度は比較的高いものの、攻撃に成功した場合の影響が極めて深刻である。モデムはネットワークの入り口に位置するため、攻撃者によって制御された場合、内部ネットワーク全体のセキュリティが脅かされる可能性が高いだろう。

今後、同様の脆弱性を防ぐためには、ファームウェアの開発段階でのセキュリティレビューの強化が不可欠となる。特にコマンドインジェクション対策として、入力値の厳格なバリデーションやサニタイズ処理の実装、特権コマンドの実行制限など、多層的な防御策を講じる必要があるだろう。

また、IoTデバイスのセキュリティ対策として、製品のライフサイクル全体を通じたセキュリティアップデートの提供体制の確立も重要だ。特にモデムなどのネットワーク機器については、脆弱性が発見された場合の迅速なパッチ適用が可能な仕組みの整備が望まれる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11064, (参照 24-11-20).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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