【CVE-2024-49005】Microsoft SQL Server Native Clientに重大な脆弱性、複数バージョンのアップデートが必須に
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記事の要約
- SQL Server Native Clientのリモートコード実行の脆弱性が発見
- Microsoft SQL Server 2016-2019の複数バージョンに影響
- CVSSスコア8.8のHigh深刻度の脆弱性として評価
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SQL Server Native Clientの重大な脆弱性
Microsoftは2024年11月12日、SQL Server Native Clientにリモートコード実行の脆弱性【CVE-2024-49005】を発見したことを公開した。この脆弱性はCVSSスコア8.8のHigh深刻度と評価され、CWE-122のヒープベースバッファオーバーフローに分類されている。攻撃者により悪用された場合、ユーザーの関与のもとでリモートからコードが実行される可能性があるのだ。[1]
この脆弱性は複数のMicrosoft SQL Serverバージョンに影響を及ぼすことが判明している。影響を受けるバージョンには、SQL Server 2016 Service Pack 3、SQL Server 2017、SQL Server 2019の各バージョンが含まれており、特にGDRおよびCumulativeUpdateの両方のリリースチャネルに影響が及んでいる。
Microsoftは既にこの脆弱性に対する修正パッチをリリースしており、各バージョンに対して更新プログラムを提供している。システム管理者は早急に影響を受けるバージョンの特定を行い、提供されている修正プログラムを適用することが推奨されるだろう。
影響を受けるSQL Serverバージョン一覧
製品名 | 影響を受けるバージョン |
---|---|
SQL Server 2017 (GDR) | 14.0.0から14.0.2070.1未満 |
SQL Server 2019 (GDR) | 15.0.0から15.0.2130.3未満 |
SQL Server 2016 SP3 (GDR) | 13.0.0から13.0.6455.2未満 |
SQL Server 2016 SP3 Azure Connect | 13.0.0から13.0.7050.2未満 |
SQL Server 2017 (CU 31) | 14.0.0から14.0.3485.1未満 |
SQL Server 2019 (CU 29) | 15.0.0から15.0.4410.1未満 |
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バッファオーバーフローについて
バッファオーバーフローとは、プログラムがメモリ上に確保された領域を超えてデータを書き込もうとする際に発生する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- メモリ領域の境界を超えたデータ書き込みによって発生
- プログラムのクラッシュや任意のコード実行を引き起こす可能性
- ヒープやスタックなど、様々なメモリ領域で発生する可能性
今回発見された脆弱性はヒープ領域でのバッファオーバーフローであり、CWE-122として分類されている。CVSSスコアが8.8と高く評価されているのは、この脆弱性が攻撃者によって悪用された場合にシステムの機密性、完全性、可用性に重大な影響を及ぼす可能性があるためだ。
SQL Server Native Clientの脆弱性に関する考察
SQL Server Native Clientの脆弱性対応におけるMicrosoftの迅速な対応は評価に値するものの、広範なバージョンに影響が及んでいることは大きな懸念材料となっている。特にGDRとCumulativeUpdateの両方のリリースチャネルに影響が及んでいることから、システム管理者は慎重な対応と包括的なアップデート計画の策定が必要となるだろう。
この脆弱性の影響を最小限に抑えるためには、組織全体でのセキュリティ意識の向上とパッチ管理プロセスの見直しが不可欠となる。特にユーザーの関与が必要な攻撃シナリオであることから、エンドユーザーへのセキュリティ教育と、不審なリンクや添付ファイルへの警戒を促す取り組みが重要になってくるだろう。
今後はSQL Server Native Clientのセキュリティ強化に加え、脆弱性の早期発見と迅速な対応を可能にする体制の構築が望まれる。特にバッファオーバーフローのような基本的な脆弱性が今なお発見されることは、コードレビューやセキュリティテストの更なる強化の必要性を示唆している。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-49005, (参照 24-11-20).
- Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
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