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【CVE-2024-50324】Ivanti Endpoint Managerにパストラバーサルの脆弱性、管理者権限で攻撃可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Ivanti Endpoint Managerにパストラバーサルの脆弱性
  • 管理者権限を持つ攻撃者がリモートコード実行可能
  • 11月のセキュリティアップデートで修正完了

Ivanti Endpoint Managerの深刻な脆弱性

Ivantiは2024年11月12日、Endpoint Managerに深刻な脆弱性【CVE-2024-50324】を発見したことを発表した。この脆弱性は管理者権限を持つリモートの攻撃者がパストラバーサルを介してリモートコード実行を可能にする深刻な問題となっている。[1]

この脆弱性はCVSS v3.1でスコア7.2の高リスク評価を受けており、攻撃元区分はネットワーク経由で攻撃条件の複雑さは低いとされている。また管理者権限が必要だが利用者の関与は不要であり、機密性・完全性・可用性の全てに高い影響があるとされている。

Ivantiは2024年11月のセキュリティアップデートおよび2022 SU6 11月のセキュリティアップデートでこの脆弱性に対する修正を実施している。未対応の環境では早急なアップデートが推奨される。

Ivanti Endpoint Managerの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-50324
CVSSスコア 7.2(High)
脆弱性タイプ パストラバーサル(CWE-22)
影響を受けるバージョン 2024年11月セキュリティアップデート以前
修正バージョン 2024年11月セキュリティアップデート、2022 SU6 11月セキュリティアップデート
セキュリティアドバイザリの詳細はこちら

パストラバーサルについて

パストラバーサルとは、Webアプリケーションにおいて意図しないディレクトリへのアクセスを可能にする脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 相対パス指定による上位ディレクトリへのアクセス
  • システムファイルや機密情報への不正アクセス
  • ファイルシステム全体への攻撃拡大の可能性

今回のIvanti Endpoint Managerの脆弱性では、管理者権限を持つ攻撃者がパストラバーサルを悪用することでリモートコードを実行可能となっている。この種の攻撃は高い特権を必要とするものの、一旦成功すると深刻な被害をもたらす可能性がある。

Ivanti Endpoint Managerの脆弱性に関する考察

管理者権限を必要とする本脆弱性は、攻撃の難易度は比較的高いものの、成功した場合のインパクトは甚大なものとなる可能性がある。特にエンドポイント管理ツールという性質上、組織全体のセキュリティに影響を及ぼす可能性が高く、早急な対応が必要となるだろう。

今後の課題として、特権アカウントの厳格な管理と定期的な監査の重要性が増すことが予想される。特に大規模組織では、管理者権限の最小化と細分化、多要素認証の導入など、より包括的なセキュリティ対策の実装が求められるだろう。

一方で、このような脆弱性の発見と迅速な対応は、セキュリティ製品の品質向上にとって重要なフィードバックとなる。Ivantiには今後もセキュリティ体制の強化と、より堅牢な製品開発プロセスの確立が期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-50324, (参照 24-11-20).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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