【CVE-2024-8049】Progress SoftwareのTelerik Document Processing Librariesに深刻な脆弱性、リソース枯渇の危険性が判明
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記事の要約
- Telerik Document Processingに深刻な脆弱性が発見
- 2024 Q4より前のバージョンで不適切なメモリ処理が発生
- バージョン2024.4.1106でセキュリティ修正を実施
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Telerik Document Processing Librariesのリソース処理の脆弱性
Progress Softwareは2024年11月13日、同社のTelerik Document Processing Librariesに存在する深刻な脆弱性【CVE-2024-8049】を公開した。2024 Q4(バージョン2024.4.1106)より前のバージョンにおいて、サポートされていない機能を含むドキュメントをインポートした際に過剰な処理が発生し、コンピューティングリソースの大量消費によってアプリケーションプロセスが利用不能になる可能性があることが判明している。[1]
この脆弱性はCVSS 3.1でスコア6.5(深刻度:中)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、特権レベルは低く必要で、ユーザーの関与は不要とされており、影響の範囲は変更なしと判断されている。
このセキュリティ上の問題に対し、Progress Softwareは2024 Q4(バージョン2024.4.1106)でパッチを提供している。この修正により、不適切なメモリリソースの処理による可用性への影響が解消され、アプリケーションの安定性が向上している。
Telerik Document Processing Librariesの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2024-8049 |
影響を受けるバージョン | 1.0.0から2024.4.1106より前 |
CVSS 3.1スコア | 6.5(中) |
CWE分類 | CWE-834(過度な反復) |
修正バージョン | 2024.4.1106 |
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過度な反復について
過度な反復(CWE-834)とは、プログラムが特定の処理を過剰に繰り返すことで、システムリソースを大量に消費してしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- プログラムの処理が無限ループに陥る可能性
- メモリやCPUリソースの急激な消費
- アプリケーションの応答性低下や停止
Telerik Document Processing Librariesの脆弱性では、サポートされていない機能を含むドキュメントのインポート時に過度な反復が発生する可能性がある。この問題により、アプリケーションプロセスが応答不能になり、サービス拒否(DoS)状態に陥る危険性があるため、早急な対応が推奨されている。
Telerik Document Processing Librariesの脆弱性に関する考察
今回の脆弱性は、ドキュメント処理における入力検証の重要性を改めて浮き彫りにしている。Progress Softwareが迅速にパッチを提供したことは評価に値するが、サポート外の機能に対する適切な例外処理やリソース使用量の制限が実装されていなかった点は、ソフトウェア開発における重要な教訓となるだろう。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、ドキュメント処理ライブラリにおけるリソース管理の強化が求められる。特に入力されたドキュメントの妥当性チェックやリソース使用量の監視機能の実装が重要となるが、それらの機能がパフォーマンスに与える影響も考慮しながら、バランスの取れた対策を講じる必要があるだろう。
また、この種の脆弱性は他のドキュメント処理ライブラリにも存在する可能性があり、業界全体での注意喚起と対策の共有が望まれる。セキュリティ研究者とライブラリ開発者の協力により、より堅牢なドキュメント処理システムの実現が期待される。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-8049, (参照 24-11-20).
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