【CVE-2024-9409】Schneider ElectricのPowerLogic製品に深刻な脆弱性、IGMPパケットによる通信障害のリスクが発生
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記事の要約
- Schneider Electric製品に深刻な脆弱性が発見
- 大量のIGMPパケットによる通信障害のリスク
- PowerLogic製品の複数バージョンが影響を受ける
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PowerLogic製品のリソース消費の脆弱性
Schneider Electric社は2024年11月13日、PowerLogic PM5320、PM5340、PM5341の複数バージョンにおいて深刻な脆弱性【CVE-2024-9409】を公開した。この脆弱性はCWE-400に分類される制御されていないリソース消費の問題であり、ネットワーク上に大量のIGMPパケットが存在する状況下でデバイスが応答不能になるリスクが確認されている。[1]
脆弱性の深刻度はCVSS v4.0で8.7、CVSS v3.1で7.5と高く評価されており、攻撃の実行に特別な権限や条件は必要とされていない。PowerLogic PM5320とPM5340はバージョン2.3.8以前、PM5341はバージョン2.6.6以前の製品が影響を受けるとされている。
SSVCによる評価では、現時点で既知の攻撃は確認されていないものの、攻撃の自動化が可能であることが指摘されている。影響を受けるシステムでは部分的な機能停止が発生する可能性があり、産業用制御システムのセキュリティ維持において重要な脆弱性として認識されている。
PowerLogic製品の脆弱性影響範囲
製品名 | 影響を受けるバージョン |
---|---|
PowerLogic PM5320 | バージョン2.3.8以前 |
PowerLogic PM5340 | バージョン2.3.8以前 |
PowerLogic PM5341 | バージョン2.6.6以前 |
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制御されていないリソース消費について
制御されていないリソース消費とは、システムのリソースを過剰に消費させる脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
IGMPパケットの過剰な処理によるリソース消費は、ネットワークデバイスの機能を著しく低下させる可能性がある。PowerLogic製品における今回の脆弱性では、IGMPパケットの大量送信によってデバイスが応答不能になり、通信が途絶える可能性が指摘されている。
PowerLogic製品の脆弱性に関する考察
制御システムにおいて通信の安定性は極めて重要であり、IGMPパケットによるリソース消費の脆弱性は深刻な問題となる可能性がある。産業用制御システムの特性上、通信途絶による影響は生産ラインの停止や監視機能の低下など、重大な事業影響をもたらす可能性があるだろう。
今後はIGMPパケットのフィルタリング機能やリソース使用量の監視機能の強化が求められる。特にネットワークセグメンテーションやトラフィック制御の実装により、悪意のあるパケットの影響を最小限に抑える対策が重要になってくるだろう。
PowerLogic製品のセキュリティ強化には、ファームウェアアップデートの迅速な適用が不可欠である。製造現場の24時間稼働を考慮すると、計画的なアップデート適用とバックアップシステムの整備が重要になる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-9409, (参照 24-11-21).
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