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公開：2024-11-24

KDDIとMawariが分散型インフラ事業で提携、空間コンピューティング時代の基盤強化へ向けた取り組みを開始

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• KDDIとMawariが分散型インフラ事業で提携
• MawariのDePINプロジェクトにKDDIがインフラ提供
• 空間コンピューティング基盤の強化を目指す

KDDIとMawariの分散型インフラ事業における提携

KDDIとMawariは空間コンピューティング時代の到来に向け、分散型インフラのインフラ運営パートナーシップに関する基本合意を2024年11月22日に締結した。Mawariが構築するDePIN（Decentralized Physical Infrastructure Network）において、KDDIがインフラ運営パートナーとして参画することで、3DストリーミングやXRコンテンツ配信の基盤強化を推進している。^[1]

KDDIはMawariネットワークのガーディアンノードの運営者であるノードランナーに対して、ホスティング環境を提供することでネットワークの信頼性向上を実現する。ノードランナーには株式会社ビットメディアや株式会社メタコードなど、デジタルインフラの最適化やスマートシティプロジェクトに関わる企業が参画している。

Mawariネットワークは空間コンピューティングのための分散型インフラとして、ストレージや帯域幅、レンダリングをリアルタイムで調整できる世界初のDePINとなっている。バーチャルファッションショーやバーチャルライブなど、さまざまなプロジェクトでの活用が期待されるところだ。

MawariネットワークのDePINプロジェクト概要

DePINについて

DePINとは、Decentralized Physical Infrastructure Networkの略称で、物理的なインフラを分散型で構成したネットワークのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 複数の独立したノードによる相互連携システム
• 分散型アーキテクチャによる高い安定性と信頼性
• 独立性と協調性を両立したネットワーク構造

Mawariが提供するDePINでは、3DストリーミングやXRコンテンツ配信における軽量化と効率化に優れた分散型GPUネットワークを実現している。ガーディアンノードによる遅延や帯域幅、コンテンツ品質などの重要なパフォーマンス指標の評価により、高品質なサービス提供を可能にしている。

KDDIとMawariの分散型インフラ事業提携に関する考察

KDDIとMawariの提携は、空間コンピューティング時代における分散型インフラの重要性を示す画期的な取り組みとなっている。特にKDDIのインフラ運営ノウハウとMawariの技術力の組み合わせは、XRコンテンツ配信の新たな可能性を切り開く重要な一歩となるだろう。

今後の課題として、分散型インフラの安定性や性能の維持、セキュリティの確保などが挙げられる。解決策としては、継続的なモニタリングシステムの導入や、ノードランナー間の連携強化、セキュリティ対策の標準化などが考えられるところだ。

将来的には、より多くの企業や開発者がMawariネットワークに参画し、多様なXRコンテンツやサービスが展開されることが期待される。特にバーチャルイベントやメタバース領域での活用が進み、新たなデジタル体験の創出に貢献することが見込まれる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「KDDIとMawari、分散型インフラ事業のパートナーシップへ向けて基本合意書を締結 | 株式会社Mawariのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000070300.html, (参照 24-11-24).

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