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【CVE-2024-28730】DLink DWR 2000M 5G CPEでXSS脆弱性を発見、VPN設定モジュールの情報漏洩リスクに注意

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • DLink DWR 2000M 5G CPEでXSS脆弱性を発見
  • VPN設定機能のファイルアップロード時に情報漏洩の可能性
  • CVSSスコア4.6でMEDIUMレベルの深刻度と評価

DLink DWR 2000M 5G CPEのXSS脆弱性

DLink社のDWR 2000M 5G CPE With Wifi 6 Ax1800およびDlink DWR 5G CPE DWR-2000M_1.34MEにおいて、クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が2024年11月12日に報告された。VPN設定モジュールのファイルアップロード機能を悪用することで、ローカル攻撃者が機密情報を取得できる可能性が指摘されている。[1]

この脆弱性はCVE-2024-28730として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトスクリプティング(CWE-79)に分類されている。NVDの評価によると、攻撃元区分はローカルであり、攻撃条件の複雑さは低いとされている。ただし、攻撃には特権が必要でユーザーの関与も求められるとされている。

CVSSスコアは4.6でMEDIUMレベルの深刻度と評価されており、影響範囲は機密性と完全性に限定されている。SSVCの評価では、自動化可能な攻撃手法が存在し、技術的な影響は部分的とされている。各評価機関による分析結果から、適切な対策が必要とされる脆弱性であることが示されている。

DLink DWR 2000M 5G CPEの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-28730
公開日 2024年11月12日
対象製品 DWR 2000M 5G CPE With Wifi 6 Ax1800、DWR 5G CPE DWR-2000M_1.34ME
脆弱性タイプ クロスサイトスクリプティング(CWE-79)
CVSSスコア 4.6(MEDIUM)
影響範囲 機密性と完全性に影響

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webページ上で悪意のあるスクリプトを実行させる脆弱性の一種であり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 入力値の不適切な処理により発生する脆弱性
  • ユーザーの個人情報やセッション情報が漏洩する可能性
  • Webアプリケーションの正常な動作を妨害する危険性

DLink DWR 2000M 5G CPEで発見されたXSS脆弱性は、VPN設定モジュールのファイルアップロード機能における入力値の検証が不十分であることに起因している。脆弱性が悪用された場合、ローカル攻撃者によって機密情報が取得される可能性があるため、製品の更新プログラムの適用や適切なセキュリティ設定の見直しが推奨される。

DLink DWR 2000M 5G CPEの脆弱性に関する考察

DLink DWR 2000M 5G CPEの脆弱性は、IoT機器におけるセキュリティ対策の重要性を再認識させる事例となっている。VPN設定という重要な機能に脆弱性が存在することは、企業や組織のネットワークセキュリティに深刻な影響を及ぼす可能性があるため、早急な対応が求められるところだ。特にIoT機器は一度導入されると長期間使用されることが多く、脆弱性対策の遅れが重大なセキュリティリスクとなる可能性がある。

今後のIoT機器開発においては、設計段階からセキュリティを考慮したアプローチが不可欠となるだろう。特にファイルアップロード機能については、入力値の厳密な検証やサニタイズ処理の実装、アクセス制御の強化など、複数の防御層を設けることが重要である。また、脆弱性が発見された際の迅速なアップデート提供体制の整備も必要不可欠だ。

IoT機器のセキュリティ対策は、製品のライフサイクル全体を通じて継続的に行われる必要がある。今回のような脆弱性の発見を契機に、製品のセキュリティ設計や開発プロセスの見直しが進むことが期待される。同時に、ユーザー側でもIoT機器のファームウェアアップデートやセキュリティ設定の定期的な確認が重要となるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-28730, (参照 24-11-26).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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