【CVE-2024-9802】Zoweにconformance validation endpointの脆弱性、認証なしでサービス情報にアクセス可能に
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記事の要約
- Zoweのconformance validation endpointに脆弱性
- 認証なしでサービス情報へのアクセスが可能に
- バージョン2.11.0から2.17.0未満が影響を受ける
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Zoweの認証バイパス脆弱性【CVE-2024-9802】
Open Mainframe Projectは2024年10月10日、Zoweのconformance validation endpointに認証バイパスの脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は認証されていないユーザーがサービスの詳細情報にアクセス可能となるもので、CVSSスコア5.3のMedium深刻度として評価されている。[1]
この脆弱性の影響を受けるバージョンは2.11.0から2.17.0未満となっており、攻撃者はconformance validation endpointを介してサービスの稼働状況や利用可能なエンドポイント、さらにはswagger情報までアクセスすることが可能だ。サービスのバージョン情報も露出する可能性があるため、早急な対応が求められる。
CVE-2024-9802として識別されたこの脆弱性は、CWE-312(機密情報のクリアテキストでの保存)に分類されており、攻撃の自動化が可能とされている。攻撃に特権は不要で、ネットワーク経由でのアクセスが可能なため、システム管理者は速やかなバージョンアップデートを検討する必要がある。
CVE-2024-9802の詳細情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
公開日 | 2024年10月10日 |
影響を受けるバージョン | 2.11.0から2.17.0未満 |
CVSSスコア | 5.3(Medium) |
影響範囲 | conformance validation endpoint |
脆弱性の種類 | 認証バイパス、情報漏洩 |
CWE分類 | CWE-312(機密情報のクリアテキストでの保存) |
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認証バイパスについて
認証バイパスとは、システムやアプリケーションの認証機能を迂回して、本来アクセス権限のないリソースや機能にアクセスできてしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 正規の認証プロセスを回避して不正アクセスが可能
- 機密情報や重要機能への不正アクセスのリスク
- システムのセキュリティ境界の無効化につながる可能性
Zoweの事例では、conformance validation endpointが認証なしでアクセス可能な状態となっており、サービスの詳細情報が露出するリスクが存在する。認証バイパスの脆弱性は、システム全体のセキュリティを著しく低下させる要因となるため、発見次第速やかな対策実施が推奨される。
Zoweの脆弱性に関する考察
今回のZoweの脆弱性は、システムの正常な機能として実装されたconformance validation endpointが、意図せずセキュリティリスクを生み出した事例として重要だ。conformanceの検証自体は必要な機能であるが、実装方法によってはセキュリティホールとなり得ることが明確になった。このケースから、機能実装時のセキュリティバランスの重要性を再認識する必要があるだろう。
今後は、認証機能のバイパスを防ぐための多層的な防御策の実装が求められる。エンドポイントごとの細かな権限制御や、アクセストークンの厳密な検証、また必要最小限の情報のみを返すような実装の見直しが望まれる。特に公開が必要な情報と機密情報を明確に区別し、適切なアクセス制御を実装することが重要だ。
Zoweの開発チームには、今回の脆弱性を教訓として、セキュリティバイデザインの考え方をより一層強化することが期待される。conformance validationの仕組み自体を見直し、認証済みユーザーのみがアクセス可能な新しい検証の仕組みを構築するなど、セキュリティと利便性のバランスを考慮した改善が望まれる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-9802, (参照 24-11-27).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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