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公開：2024-08-07

ベター・プレイスと東邦銀行が業務提携、企業年金制度「はぐくみ企業年金」の新規顧客拡大へ

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• ベター・プレイスと東邦銀行が業務提携
• 「はぐくみ企業年金」の新規顧客拡大を目指す
• 中小企業の人材定着課題の解決を支援

ベター・プレイスと東邦銀行の業務提携による企業年金サービス拡大

株式会社ベター・プレイスは株式会社東邦銀行と業務提携し、企業年金制度「はぐくみ企業年金」の新規顧客拡大を目指すことを2024年8月6日に発表した。この提携は福島県を中心に企業の成長支援に取り組む東邦銀行が、人材の定着に悩む法人顧客に「はぐくみ企業年金」を案内し導入企業を拡大することを目的としている。^[1]

「はぐくみ企業年金」は確定給付企業年金制度で、加入する従業員は元本保証を受けながら将来の資産形成を行うことができる。企業側は従業員の資産形成を支援することで従業員エンゲージメントおよび定着率の向上が期待できる。この業務提携を通じて多くの人々が将来のお金の不安なく自分らしく働ける環境づくりに貢献することを目指している。

現在日本では人口減少と超高齢化による就労人口の減少が進み慢性的な人手不足の状況にある。若年労働者の退職理由の最多は経済的理由であり働く世代の老後の不安の第一位は「お金」となっている。「はぐくみ企業年金」は中小企業とそこで働く人々を支えるため企業にも労働者にもメリットがある企業年金制度として導入が推進されている。

「はぐくみ企業年金」の特徴まとめ

確定給付企業年金制度について

確定給付企業年金制度とは、企業が従業員に対して将来支払う年金額を事前に約束し、その支払いに必要な原資を積み立てる仕組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 給付額が予め確定しているため、従業員の老後の収入が保証される
• 運用リスクは企業側が負うため、従業員は安心して資産形成ができる
• 企業にとっては人材確保や従業員のモチベーション向上につながる

確定給付企業年金制度は、従業員の退職後の生活保障を目的とした制度であり、企業が拠出した掛金を年金資産として積み立て、運用する。運用結果に関わらず、約束した給付を行う必要があるため、企業にとっては一定のリスクを伴うが、従業員の福利厚生の充実や長期的な人材確保の観点から重要な制度として位置づけられている。

「はぐくみ企業年金」に関する考察

「はぐくみ企業年金」の普及に伴い今後発生しうる問題として、中小企業の財務負担増加が挙げられる。確定給付型の年金制度は運用リスクを企業が負うため、経済状況の悪化時に企業の財務を圧迫する可能性がある。この課題に対して、リスク分散型の運用方法や柔軟な掛金設定など、中小企業の実情に合わせた制度設計の提案が求められるだろう。

今後「はぐくみ企業年金」に追加してほしい機能として、デジタル技術を活用した従業員向けの資産形成教育プログラムが考えられる。多くの従業員にとって年金制度は複雑で理解が難しい面があるため、スマートフォンアプリなどを通じて、個人の状況に応じた資産形成のアドバイスを提供する機能があれば、制度の価値をより高められるだろう。

「はぐくみ企業年金」の今後に期待したいのは、地域経済の活性化への貢献である。地方の中小企業が本制度を導入することで、優秀な人材の確保や長期的な経営安定化につながり、結果として地域経済の底上げに寄与する可能性がある。東邦銀行との提携を足がかりに、他の地方銀行とも連携を広げ、全国的な中小企業の福利厚生向上と地域経済の発展を促進することが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「ベター・プレイス、東邦銀行と業務提携。企業年金制度「はぐくみ企業年金」の新規顧客拡大へ | 株式会社ベター・プレイスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000079.000074850.html, (参照 24-08-07).

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