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公開：2024-11-27

エゾウィン社がスマート農業支援システム「レポサク」を展示、作業効率化と人材育成に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• エゾウィン社がレポサクをアグリビジネス創出フェアで展示
• 作業車両の位置情報をリアルタイムで可視化するシステム
• 農林水産省のスマート農業実証プロジェクトの事例として紹介

レポサクの位置情報システムがスマート農業の効率化を実現

エゾウィン株式会社は、作業車両の位置情報をリアルタイムで可視化するシステム「レポサク」を開発し、2024年11月26日から28日まで東京ビッグサイトで開催されるアグリビジネス創出フェア2024に出展することを発表した。農林水産省が主催する同フェアでは、スマート農業実証プロジェクトの事例としてレポサクのシステムが紹介されることになっている。^[1]

レポサクは専用端末を使用して作業車両の現在地と軌跡をスマートフォンなどの画面上にリアルタイムで表示し、チーム全員で情報を共有できるシステムとなっている。北海道帯広市での実証実験では事務作業時間を58％削減し、1日あたりの収穫作業面積を7％増加させる効果が実証されており、農作業の効率化に大きく貢献することが期待できるだろう。

本システムは日本の衛星測位システム「みちびき」のCLASに対応しており、理論値誤差12cmの超高精度な測位が可能となっている。農業分野での活用に加えて、ごみ収集や除雪、町内バスなど自治体DXのプロダクトとしても展開されており、地域住民の利便性向上や行政サービスの改善にも活用されているのだ。

レポサクのシステム概要

レポサクの詳細はこちら

CLASについて

CLASとは「Centimeter Level Augmentation Service」の略称で、日本の準天頂衛星システム「みちびき」が提供する高精度測位補強サービスを指している。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• センチメートル級の高精度な測位を実現
• 日本全国をカバーする測位補強サービス
• リアルタイムでの位置情報補正が可能

CLASは農業機械の自動運転や建設機械の制御など、高精度な位置情報が必要とされる様々な分野で活用されている。レポサクではこのCLASを活用することで、作業車両の位置を正確に把握し、効率的な農作業の実現に貢献している。

レポサクのスマート農業実装に関する考察

レポサクが実現する作業車両の位置情報の可視化は、農業現場における労働力不足や作業効率化の課題に対する有効な解決策となる可能性が高い。特に従来は個人の経験や勘に頼っていた作業進捗の管理や指示出しが、データに基づいて行えるようになることで、新人作業者の教育やチーム全体の生産性向上にも寄与するだろう。

今後は気象データや土壌センサーなど、より多様なデータとの連携による総合的な営農支援システムへの発展が期待される。また、自動運転農機との連携や、AIによる最適な作業計画の立案支援など、さらなる機能の拡充によって、より効果的なスマート農業の実現につながるはずだ。

農業のデジタル化が進む中、レポサクのような位置情報システムは、経験や勘に頼らない科学的な農業経営の基盤となる可能性を秘めている。特に新規就農者の増加や世代交代が進む中、ノウハウの継承ツールとしても重要な役割を果たすことが期待できるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「アグリビジネス創出フェアで「レポサク」を展示します | エゾウィン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000111139.html, (参照 24-11-27).

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