【CVE-2024-11385】Pure CSS Circle Progress bar 1.2にXSS脆弱性、Contributor以上の権限で悪用可能に
スポンサーリンク
記事の要約
- Pure CSS Circle Progress barにXSS脆弱性が発見
- バージョン1.2までのすべてのバージョンが影響を受ける
- Contributor以上の権限を持つユーザーが攻撃可能
スポンサーリンク
Pure CSS Circle Progress bar 1.2のXSS脆弱性
WordfenceはWordPress用プラグインPure CSS Circle Progress barにおいて、Stored Cross-Site Scripting(XSS)の脆弱性を2024年11月21日に公開した。この脆弱性はバージョン1.2以前のすべてのバージョンに影響を与えており、circle_progressショートコードにおける入力サニタイズと出力エスケープが不十分であることが原因となっている。[1]
この脆弱性は認証済みの攻撃者がContributor以上の権限を持っている場合に悪用可能であり、任意のWebスクリプトをページに注入することができる状態となっている。注入されたスクリプトは、影響を受けるページにアクセスしたユーザーの環境で実行される可能性が高い。
CVSSスコアは6.4(中程度)と評価されており、攻撃者は低い権限と複雑でない攻撃条件で影響を与えることができる。この脆弱性は機密性と完全性に対して限定的な影響をもたらすが、可用性への影響は確認されていない。
Pure CSS Circle Progress barの脆弱性まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受けるバージョン | 1.2以前のすべてのバージョン |
脆弱性の種類 | Stored Cross-Site Scripting |
CVSSスコア | 6.4(MEDIUM) |
必要な権限 | Contributor以上 |
発見者 | SOPROBRO |
スポンサーリンク
Stored Cross-Site Scriptingについて
Stored Cross-Site Scriptingとは、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebアプリケーションのデータベースやストレージに永続的に保存し、後にそのデータを閲覧したユーザーの環境で実行される脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 永続的な攻撃コードの保存が可能
- 複数のユーザーに影響を与える可能性がある
- セッション情報の窃取やマルウェアの配布に悪用される
Pure CSS Circle Progress barの場合、circle_progressショートコードを介して悪意のあるスクリプトをWordPressサイトに保存することが可能となっている。このスクリプトは該当ページにアクセスした全てのユーザーに対して実行される可能性があるため、早急な対応が求められる。
Pure CSS Circle Progress barの脆弱性に関する考察
WordPress用プラグインにおけるXSS脆弱性は、特にContributor権限以上で悪用可能な場合、深刻な影響をもたらす可能性がある。多くのWordPressサイトではContributorやAuthor権限を複数の執筆者に付与しているため、内部関係者による悪意のある攻撃や、アカウント情報が漏洩した際の不正利用のリスクが高まっている。
この問題に対する根本的な解決策として、ショートコードの属性値に対する厳密な入力検証とHTMLエスケープの実装が必要不可欠である。また、WordPressプラグインの開発者向けに、セキュアコーディングガイドラインの整備と普及啓発を強化することで、同様の脆弱性の発生を未然に防ぐことができるだろう。
今後は、プラグインの品質管理プロセスにおいて、特に権限を持つユーザーからの入力に関するセキュリティチェックを強化する必要がある。WordPressのプラグインレビューチームによる審査基準の厳格化や、自動化されたセキュリティスキャンの導入も検討に値する施策となるはずだ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11385, (参照 24-11-27).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
- 【CVE-2024-50300】Linux kernelのregulator rtq2208で未初期化使用の脆弱性を修正、複数バージョンで対策を実施
- 【CVE-2024-50301】Linuxカーネルで発見されたslab-out-of-bounds脆弱性、key_task_permissionの問題に対処完了
- 【CVE-2024-51669】WordPressプラグインDynamic Widgetsにクロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性、バージョン1.6.5で修正完了
- 【CVE-2024-52392】WordPress W3SPEEDSTERプラグインにCSRF脆弱性、バージョン7.25以前のユーザーに影響
- 【CVE-2024-52595】lxml_html_cleanにXSS脆弱性、特殊タグでスクリプト実行が可能に
- 【CVE-2024-53043】Linuxカーネルのmctp i2cモジュールにNULLアドレス処理の脆弱性、セキュリティ更新で対処
- 【CVE-2024-53049】Linuxカーネルslub_kunitの警告問題が修正、システムの安定性向上に貢献
- Linux kernelのio_uringに脆弱性、フリーズ処理時のデッドロックリスクが判明
- 【CVE-2024-53053】LinuxカーネルでUFS CoreのRTCアップデート時のデッドロック問題が修正、システムの安定性向上へ
- 【CVE-2024-53056】Linux kernelのmediatekドライバーでNULLポインタ参照の脆弱性が発見され修正完了
スポンサーリンク