アンドパッドとリコーが建設業界のDX推進で協業、360度カメラとANDPADの連携で施工管理の効率化を実現へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

アンドパッドとリコーが建設業界のDX推進で協業開始
360度カメラとANDPADの連携で施工管理を効率化
遠隔臨場プラットフォームにRICOH THETAが対応

アンドパッドとリコーの建設業界DX推進における協業

アンドパッドとリコーは建設業界のDX加速を目的とした協業を2024年11月27日に開始した。アンドパッドが運営する「ANDPAD」と、リコーが提供する360度カメラ「RICOH THETA」および「RICOH360プラットフォーム」事業の連携によって、建設現場における施工記録や検査記録、進捗共有などの業務効率化を実現することが決定している。^[1]

建設現場では日々大量の写真撮影が必要とされており、網羅的な撮影が可能な360度カメラの需要が高まっている状況を受けて、アンドパッドは「ANDPAD 遠隔臨場プラットフォーム」のラインナップに「RICOH THETA」を追加することとなった。この連携により、建設業界における現場の現地調査や品質管理、進捗管理ツールとしての活用が期待されている。

両社の協業では、360度画像の取得からサービス活用までのUX改善とワークフローの構築を実現することで、建設業界で深刻化している人材不足や高齢化、時間外労働、属人的な体制といった課題の解決を目指している。リコーが持つ360度画像技術とアンドパッドの建設プロジェクト管理ノウハウを組み合わせることで、業界全体の生産性向上に貢献するだろう。

アンドパッドとリコーの協業による主な取り組みまとめ

項目	詳細
協業開始日	2024年11月27日
主な連携内容	RICOH THETAとANDPADの機能連携、360度画像の自動保存機能
対象市場	ゼネコン、新築、リフォーム、リノベーション領域
主な機能	遠隔での施工指示、現場情報の見える化、360度画像ビューワー
期待される効果	人材不足、高齢化、時間外労働、属人的な体制への対応

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遠隔臨場プラットフォームについて

遠隔臨場プラットフォームとは、複数のカメラサービスと連携して建設現場の状況を遠隔で確認できるシステムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

複数のカメラサービスとの連携が可能
現場状況映像のリアルタイム確認機能
案件との紐付けによる情報管理の効率化

アンドパッドの提供する遠隔臨場プラットフォームは、建設現場の映像を「ANDPAD」上で一元管理することができる。このプラットフォームにリコーの360度カメラ「RICOH THETA」が対応することで、より詳細な現場状況の把握や効率的な施工管理が可能になると期待されている。

建設業界のDX推進における360度カメラ活用に関する考察

360度カメラの建設現場への導入は、従来の写真撮影における作業負担を大幅に軽減する可能性を秘めている。特に一度の撮影で現場全体を網羅的に記録できる点は、作業効率の向上だけでなく、見落としのない品質管理にも貢献することが期待できるだろう。遠隔での現場確認や施工指示が可能になることで、移動時間の削減や意思決定の迅速化にもつながると考えられる。

一方で、360度画像データの保管や管理、共有における新たなワークフローの構築が課題となる可能性がある。現場作業員の撮影スキル向上や画像データの効率的な活用方法の確立が、導入効果を最大化するための重要な要素となるだろう。さらに、セキュリティ面での配慮も不可欠であり、現場情報の適切な管理体制の構築が求められると考えられる。

建設業界のDXを加速させるためには、単なるツールの導入だけでなく、業務プロセス全体の最適化が必要となる。360度カメラとプロジェクト管理システムの連携は、その重要な一歩となるが、今後は現場のニーズや課題に応じたさらなる機能拡張や、AIを活用した画像解析など、より高度なソリューションの開発が期待されるだろう。