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ITエンジニア採用の実態調査で人材不足の深刻化が明らかに、外部人材活用とミスマッチ対策が課題に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

ITエンジニア採用の実態調査で人材不足の深刻化が明らかに、外部人材活用とミスマッチ対策が課題に

PR TIMES より


記事の要約

  • ITエンジニア採用担当者の6割以上が目標未達を経験
  • 採用担当者の約9割がミスマッチを感じた経験あり
  • 外部人材活用が人材不足対策として43.5%で実施

ITエンジニア採用担当者を対象とした採用実態調査で人材不足の深刻化が判明

株式会社ラクスパートナーズは2024年11月28日、自社開発企業・SIerに在籍しているITエンジニアの採用担当者を対象に実施した「ITエンジニア採用の実態と課題」に関する調査結果を公開した。調査結果から年間でのエンジニア採用目標人数は1~20名がボリュームゾーンとなっており、6割以上の担当者が目標未達を経験していることが明らかになった。[1]

調査によって採用担当者の約9割が採用時にミスマッチを感じた経験があることが判明し、特に個人としては能力があってもチームとして成果を出せない人材であった点が最も多く挙げられている。また経験年数に見合った技術スキルではなかったことやコミュニケーション能力が期待に合わなかったといった課題も浮き彫りになったのだ。

人材不足への対策として中途採用強化が49.8%で最も多く実施されており、次いで外部人材の活用が43.5%、未経験・微経験者の採用強化が43.4%となっている。特にAI・ML分野では正社員採用が難しい状況にあり、外部人材の活用が3~4割程度を占めていることが明らかになった。

ITエンジニア採用実態調査の結果まとめ

項目 詳細
調査期間 2024年11月6日~2024年11月7日
調査対象 自社開発企業・SIerに在籍するITエンジニアの採用担当者
調査人数 604人
採用目標達成状況 ほぼ計画通り36.6%、若干の不足52.1%、大幅に不足11.3%
人材不足対策 中途採用強化49.8%、外部人材活用43.5%、未経験者採用強化43.4%
採用時のミスマッチ経験 経験あり85.9%
調査結果の詳細はこちら

ITエンジニアのミスマッチについて

ITエンジニアの採用におけるミスマッチとは、採用時に期待していた能力や適性と、実際の業務遂行能力との間に生じる齟齬のことを指している。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 個人の技術力とチーム内での成果創出能力の乖離
  • 経験年数と実際の技術スキルレベルの不一致
  • コミュニケーション能力の期待値と現実のギャップ

ITエンジニアの採用において、技術力の評価は比較的容易であるが、チームでの働き方やコミュニケーション能力の評価は採用段階で正確に把握することが困難である。ラクスパートナーズの調査では約9割の採用担当者がこのようなミスマッチを経験しており、採用時の評価方法の見直しが課題となっているのだ。

ITエンジニア採用実態調査に関する考察

今回の調査結果から明らかになった採用目標の未達やミスマッチの高い発生率は、ITエンジニア採用市場の構造的な課題を浮き彫りにしている。特にAI・ML分野での正社員採用の困難さは、技術の急速な進化に人材育成が追いついていないことを示唆しており、外部人材の活用が一時的な解決策として機能しているのだ。

中途採用強化や未経験者採用の取り組みは、長期的な人材確保の視点から見て重要な施策となっているが、育成体制の整備や評価基準の確立が新たな課題として浮上している。技術スキルの評価に加えて、チーム内での協働能力やコミュニケーション能力の正確な見極めが、採用成功の鍵を握ることになるだろう。

今後はAI・ML分野を中心に、専門性の高い人材の育成と確保がより重要になってくることが予想される。外部人材の活用と社内人材の育成を適切にバランスさせながら、チームとしての成果創出を重視した採用・育成の仕組みづくりが求められているのだ。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「【自社開発企業・SIer勤務のITエンジニア採用担当者に聞く採用の実態】6割以上の方が採用目標未達 | 株式会社ラクスパートナーズのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000119729.html, (参照 24-11-29).

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