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公開：2024-08-08

DIMENSIONがザブーンに追加出資、船舶管理プラットフォームMARITIME 7の成長を後押し

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• DIMENSIONがザブーンに追加出資
• 船舶管理プラットフォーム「MARITIME 7」を運営
• 海事産業のDX推進と業務効率化に貢献

DIMENSIONによるザブーンへの追加出資と海事産業DXの推進

DIMENSION株式会社は2024年8月7日、船舶管理プラットフォーム「MARITIME 7」を運営する株式会社ザブーンへの追加出資を発表した。ザブーンが提供する「MARITIME 7」は、海事産業における人手不足や複雑な規制対応などの課題をデジタルテクノロジーで解決するクラウドサービスだ。^[1]

「MARITIME 7」は内航・外航船向けに船員労務管理やレポート管理機能を提供し、船舶運航の業務効率化に貢献している。各機能はアプリ化されており、WiFi設備のない船舶や電波状況の悪い海域でもオフライン利用が可能となっている。2022年の初回プロダクトリリース以降、現在までに6,000名を超える船員が利用するサービスへと成長した。

DIMENSIONは2022年12月の前回ラウンドに続き2度目の出資を決定した。ザブーンのサービスが高いユーザー満足度を獲得し、今後も労務管理に限らない多岐にわたるサービス提供を目指している点に可能性を感じたとしている。DIMENSIONは今後もザブーンが海運産業を魅力的にするための支援を継続的に行っていく方針だ。

DIMENSIONによるザブーン追加出資の概要

クラウドサービスについて

クラウドサービスとは、インターネットを通じてソフトウェアやハードウェアのリソースを提供するサービスのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• インターネット経由でサービスにアクセス可能
• 必要に応じてリソースを柔軟に拡張・縮小可能
• 初期投資を抑えつつ、最新のテクノロジーを利用可能

クラウドサービスは、従来のオンプレミス型のシステムと比較して、導入や運用のコストを大幅に削減することができる。また、場所や時間を問わずにサービスにアクセスできるため、リモートワークやグローバルな事業展開にも適している。「MARITIME 7」のようなクラウドサービスは、特定の業界の課題解決に特化したソリューションを提供することで、産業のデジタル化や効率化を促進する役割を果たしている。

船舶管理プラットフォーム「MARITIME 7」に関する考察

「MARITIME 7」の普及に伴い、船舶管理のデジタル化が進むことで、データの一元管理や分析が容易になる可能性がある。これにより、船舶の運航効率や安全性の向上、コスト削減などが期待できるが、一方でサイバーセキュリティの脅威が増大する可能性も考えられる。海上でのデータ通信の安定性や、セキュリティ対策の強化が今後の課題となるだろう。

今後、「MARITIME 7」には船舶の運航データや気象情報などを統合し、AI技術を活用した最適航路の提案や燃費改善などの機能が追加されることが期待される。また、船員の健康管理や遠隔医療支援など、船上での生活の質を向上させる機能も重要になってくるだろう。これらの新機能により、海事産業全体の生産性と安全性が大きく向上する可能性がある。

「MARITIME 7」の成功は、他の伝統的な産業におけるDX推進のモデルケースとなる可能性がある。特に、規制が厳しく、デジタル化が遅れている産業において、業界特有の課題に特化したクラウドサービスの需要が高まると予想される。DIMENSIONのような投資会社が継続的に支援することで、こうしたDXの波が様々な産業に広がっていくことが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「船舶管理プラットフォーム『MARITIME 7』を運営する 株式会社ザブーンに追加出資 | DIMENSION株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000076.000050727.html, (参照 24-08-08).

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