KPMGがフィンテック動向調査を発表、AIやRegTechへの注目度が上昇
PR TIMES より
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記事の要約
- KPMGが「Pulse of Fintech(2024年上半期)」を発表
- 世界のフィンテック投資額が519億米ドルに減少
- AI、決済領域、RegTechへの関心が高まると予測
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KPMGが発表した2024年上半期のフィンテック動向調査
KPMGインターナショナルは2024年8月7日に「Pulse of Fintech(2024年上半期)」を発表した。この調査レポートは世界のフィンテック動向を半年ごとにまとめたもので、2024年上半期における投資動向や今後の予測が含まれている。前回の2023年下半期と比較して、世界のフィンテック投資額が減少傾向にあることが明らかになった。[1]
具体的な数字を見ると、2024年上半期の世界のフィンテック投資額は519億米ドルとなっている。これは2023年下半期の623億米ドルから約16.7%の減少を示している。この減少傾向は、世界経済の不確実性や投資家の慎重な姿勢を反映していると考えられる。
一方で、KPMGは2024年下半期の投資動向についても予測を行っている。全体的な投資額は引き続き低調に推移する可能性が高いものの、特定の分野においては投資家の関心が高まると予想されている。具体的には、AI(人工知能)、決済領域、RegTech(レグテック)の3分野が注目を集めると予測されている。
2024年上半期のフィンテック投資動向まとめ
投資額 | 前期比 | 注目分野 | |
---|---|---|---|
2024年上半期 | 519億米ドル | 約16.7%減 | AI、決済領域、RegTech |
2023年下半期 | 623億米ドル | - | - |
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RegTechについて
RegTechとは、「Regulatory Technology」の略称で、金融規制に関するコンプライアンスを技術によって効率化・高度化する取り組みのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- AIやビッグデータを活用した規制対応の自動化
- リアルタイムでのリスク監視と報告の実現
- コンプライアンスコストの削減と精度向上
RegTechは金融機関にとって、複雑化する規制環境に効率的に対応するための重要なツールとなっている。従来の手作業による規制対応と比較して、人為的ミスの減少や迅速な対応が可能となり、結果としてコンプライアンスの質を向上させつつ、コストを抑制することができる。
フィンテック投資動向に関する考察
2024年上半期のフィンテック投資額の減少は、グローバル経済の不確実性や投資家の慎重姿勢を反映している可能性が高い。しかし、この減少傾向が長期的に続く可能性は低く、むしろAIや決済領域、RegTechなどの分野で革新的なソリューションを提供するスタートアップが台頭する機会になるかもしれない。特にAI技術の急速な進化は、金融サービスの効率化や個別化を加速させる可能性があるだろう。
今後、フィンテック業界では規制対応とイノベーションのバランスが重要な課題となる可能性が高い。RegTechの発展により、金融機関はコンプライアンスコストを削減しつつ、新たなサービス開発に注力できるようになるかもしれない。一方で、AIや決済技術の革新は、既存の規制フレームワークに挑戦する新たなビジネスモデルを生み出す可能性もある。
長期的には、フィンテック投資は再び活性化すると予想される。特に、持続可能な金融(サステナブルファイナンス)やインクルーシブファイナンス(金融包摂)などの社会的課題解決に貢献するフィンテックソリューションへの投資が増加する可能性がある。これらの分野は、投資家にとって財務的リターンと社会的インパクトを両立できる魅力的な投資先となるだろう。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「KPMG、「Pulse of Fintech(2024年上半期)」を発表 | KPMGジャパンのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000141127.html, (参照 24-08-09).
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