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公開：2024-08-10

合同出版がジェンダー平等教育書を発売、SDGsに基づくディスカッション形式で学ぶ

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• 合同出版がジェンダー平等教育書を発売
• プラン・インターナショナルが執筆・編集
• SDGsに基づくディスカッション形式の内容

ジェンダー平等教育のための新書籍発売

国際NGOプラン・インターナショナルは、2024年8月7日に合同出版株式会社より「ジェンダー・ディスカッションブック SDGsで学ぶ！性別格差がない未来」を出版した。本書は、ジェンダー平等教育の重要性が認識される中、具体的な教授法が示されていない現状を踏まえ、日本の子どもたちにとって身近なジェンダー問題から海外の事例まで幅広く取り上げている。^[1]

本書の特徴は、「多様性を認め合おう」「差別はいけない」という個人の価値観にとどまらず、社会構造的な問題に目を向けさせる点にある。ディスカッション形式を採用することで、クラスメイトや他者の意見を聞きながら対話を重ね、ジェンダー不平等を生み出す価値観や社会構造を変えるためにできることをわかりやすく紹介している。

対象は小学生から大人まで幅広く、学校での授業だけでなく企業研修などにも活用できる内容となっている。目次には、遊びやおもちゃから考えるジェンダー・ステレオタイプ、学校の部活における性別役割分業、早すぎる結婚の背景にあるジェンダー課題、同性婚と多様な性的指向など、多岐にわたるトピックが含まれている。

ジェンダー・ディスカッションブックの特徴まとめ

ジェンダー・ステレオタイプについて

ジェンダー・ステレオタイプとは、性別に基づいて固定化された役割や特性を個人に当てはめる考え方のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 男女の役割や能力を固定的に捉える偏見
• 社会的・文化的に形成された性別に関する先入観
• 個人の可能性や選択肢を制限する要因となる

ジェンダー・ステレオタイプは、社会に深く根付いた価値観や慣習から生まれることが多い。例えば、「男性は理系、女性は文系」といった学問分野の選択や、「男性は仕事、女性は家事・育児」といった役割分担などが典型的な例である。このような固定観念は、個人の潜在能力や希望を無視し、社会全体の多様性や創造性を阻害する要因となる可能性がある。

ジェンダー平等教育の普及に関する考察

ジェンダー平等教育の普及には、教育現場での実践的な取り組みが不可欠だ。本書のようなディスカッション形式の教材は、生徒たちが主体的に考え、意見を交換する機会を提供し、深い理解と意識変革をもたらす可能性がある。一方で、教師自身のジェンダーに関する知識や意識によって、授業の質に差が生じる可能性もあるだろう。

今後は、教育者向けのトレーニングプログラムの充実や、ジェンダー平等教育を学校カリキュラムに体系的に組み込む取り組みが求められる。同時に、家庭や地域社会との連携も重要だ。学校で学んだ内容を日常生活で実践し、社会全体でジェンダー平等の意識を高めていく仕組みづくりが必要になるだろう。

また、ジェンダー平等教育の効果を測定し、継続的に改善していく取り組みも重要だ。長期的な視点で、教育を受けた世代の意識や行動の変化を追跡調査し、その結果を教育内容に反映させていくことで、より効果的なジェンダー平等教育のプログラムを開発できるだろう。社会の変化に合わせて、常に最新の課題や事例を取り入れ、進化し続ける教育内容の提供が求められる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「合同出版「ジェンダー・ディスカッションブック SDGsで学ぶ！性別格差がない未来」を出版～国際NGOプラン・インターナショナルが執筆・編集を担当 | 公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000230.000012939.html, (参照 24-08-10).

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