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公開：2024-08-10

RePlayceが経済産業省の出向起業補助金に採択、中高生向けキャリア教育サービスの拡充へ

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• RePlayceが経済産業省の出向起業補助金に採択
• 中高生向けキャリア探究サービス「はたらく部」を運営
• 2025年4月に通信制高校サポート校「HR高等学院」を開校予定

RePlayceの経済産業省出向起業補助金採択と事業展開

株式会社RePlayceは、経済産業省が実施する「令和6年度 多様な人材の活躍による企業価値向上促進事業（出向起業補助金）」に採択されたことを2024年8月7日に発表した。この補助金は、大企業等の人材が所属企業を退職せずにスタートアップを起業し、出向等を通じて新規事業を行う「出向起業」を支援するものだ。^[1]

RePlayceは中高生向けキャリア探究サービス「はたらく部」を運営している。このサービスは放課後、中高生が社会人コーチや同世代の仲間と「社会や自分」について考えを深め、「はたらく」について学べるオンラインプログラムとなっている。経済産業省の「第13回キャリア教育アワード（大企業の部）」で優秀賞を受賞するなど、その教育効果が高く評価されている。

さらにRePlayceは、2025年4月に通信制高校サポート校「HR高等学院」の開校を予定している。起業家の成田修造氏を共同設立者に迎え、企業PBLや探究に特化したカリキュラムを実施する予定だ。協賛企業と連携しながら、リアルな社会での課題解決を実践的に学ぶ機会を提供し、高校卒業資格の取得とその先の進路選択をサポートしていく。

RePlayceの事業展開まとめ

出向起業補助金について

出向起業補助金とは、経済産業省が実施する「大企業等人材による新規事業創造促進事業」の一環として提供される支援制度のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 大企業等の人材が所属企業を辞職せずに起業可能
• 外部資金調達や個人資産の投下による起業を支援
• 起業したスタートアップへの出向等を通じた新規事業創造を促進

この補助金制度は、これまで活用されてこなかった経営資源（人材・知的財産含む）の開放を促し、新規事業の担い手の数を増やすことを目的としている。大企業等の人材が持つ経験やスキルを活かしつつ、スタートアップの柔軟性と革新性を組み合わせることで、新たな価値創造とイノベーションの促進を図っているのだ。

RePlayceの事業展開に関する考察

RePlayceの事業展開は、日本の教育システムとキャリア形成の課題に対する革新的なアプローチとして注目される。従来の学校教育では不足しがちだった実践的なキャリア教育を、社会人コーチや企業との連携を通じて提供することで、中高生の将来設計能力と社会適応力の向上に貢献する可能性が高い。特に「はたらく部」のオンラインプログラムは、地理的制約を超えた学習機会の提供という点で画期的だ。

一方で、今後の課題としては、プログラムの質の維持と拡大のバランスが挙げられる。参加生徒数が増加した場合、個別指導の質をいかに保つかが重要になるだろう。また、HR高等学院の開校は、通信制高校の新たな形として注目されるが、既存の教育システムとの整合性や、卒業後の進路における社会的認知度の確立が求められる。

経済産業省の出向起業補助金採択は、RePlayceの事業モデルの革新性と社会的意義が認められた証といえる。今後は、この支援を活かしてさらなるサービスの拡充と質の向上を図り、日本の教育システムに新たな価値を提供し続けることが期待される。同時に、他の教育機関や企業との連携を深め、社会全体でキャリア教育を支える仕組み作りにも貢献できるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「中高生向けキャリア探究サービスを運営するRePlayce、経済産業省の「出向企業補助金」事業に採択 | 株式会社RePlayce（リプレイス）のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000139448.html, (参照 24-08-10).
2. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html

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