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りそなグループが銀行業界初のデジタル保険基盤「Fusion」を導入、非対面チャネルでの保険販売を強化

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

りそなグループが銀行業界初のデジタル保険基盤「Fusion」を導入、非対面チャネルでの保険販売を強化

PR TIMES より


記事の要約

  • りそなグループがデジタル保険基盤「Fusion」を導入
  • 銀行業界初のデジタル保険販売システムを実装
  • 非対面チャネルでの保険商品販売を強化

りそなグループのデジタル保険販売強化への取り組み

りそなホールディングスは、リードインクス株式会社とソフトバンク株式会社と協業し、非対面チャネルでの保険商品販売強化に向けた取り組みを2024年8月13日に発表した。この取り組みの一環として、りそなグループは銀行業界で初めてリードインクスが提供するデジタル保険基盤「Fusion」を導入し、「りそなグループアプリ」で即日加入可能な損害保険の取り扱いを開始する。[1]

「Fusion」の導入により、「りそなグループアプリ」上に「損害保険」のメニューが新たに追加され、手軽に即日加入可能なデジタル損害保険の提供が可能となる。初期ラインアップとして、ドライブ、自転車、ゴルフ、アウトドア、スキー・スノーボードに関わる保険が用意されており、「スマホ完結」「即日加入」「補償期間の即日開始」といった特徴を持つ。

さらに、「Fusion」のAPI接続により、りそなホールディングスは保険会社各社と個別にシステムを連携することなく商品の提供が可能となる。これにより、複数の保険会社の保険商品を同一のUI・UXで提供でき、顧客体験の向上が期待される。また、販売した保険商品のデータを統合管理できるため、顧客ニーズに合った商品案内やエンゲージメント強化のためのデータ活用も可能となる。

デジタル保険基盤「Fusion」の特徴まとめ

機能 利点 対象商品
即日加入 スマホ完結の加入プロセス 顧客の利便性向上 短期・少額保険
API接続 複数保険会社との連携 システム開発コスト削減 多様な保険商品
統合管理 販売データの一元化 顧客ニーズの分析が容易 全取扱保険商品
UI/UX統一 同一インターフェースでの提供 顧客体験の向上 アプリ内全保険商品
柔軟性 多様な保険商品の取り扱い ニッチなニーズへの対応 短期から長期の保険まで

SaaSについて

SaaSとは、Software as a Serviceの略称で、ソフトウェアをインターネット経由でサービスとして提供する形態を指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • インストール不要でブラウザから利用可能
  • 初期投資が少なく、利用料金は従量制が多い
  • 提供元による継続的なアップデートとメンテナンス

「Fusion」はSaaS型の保険販売システムとして提供されており、りそなグループのような金融機関がデジタル保険販売を容易に開始できる環境を整えている。この方式により、システム開発や保守にかかるコストと時間を大幅に削減し、迅速なサービス展開が可能となる。さらに、APIを通じて複数の保険会社と連携することで、多様な保険商品を単一のプラットフォームで提供できる点も大きな特徴だ。

デジタル保険基盤「Fusion」導入に関する考察

りそなグループによる「Fusion」の導入は、銀行業界におけるデジタルトランスフォーメーションの一例として注目に値する。特に、非対面チャネルでの保険販売を強化することで、顧客の利便性向上とともに、銀行の新たな収益源の確保にもつながる可能性がある。一方で、デジタル保険の普及に伴い、セキュリティリスクやデータプライバシーの問題が顕在化する可能性も考えられるだろう。

今後の課題として、デジタル保険に不慣れな顧客層への対応や、複雑な保険商品のデジタル化が挙げられる。これらの課題に対しては、AIを活用したパーソナライズド提案や、バーチャルアシスタントによる説明サポートなど、テクノロジーを活用した解決策が期待される。また、リアル店舗とデジタルチャネルを効果的に連携させ、オムニチャネル戦略を強化することも重要だろう。

長期的には、「Fusion」のような基盤を活用し、保険と銀行サービスを融合した新たな金融商品の開発も考えられる。例えば、預金残高に連動した変動保険料の設定や、投資信託と連動したリスクヘッジ型保険など、従来の枠にとらわれない革新的な商品開発が進む可能性がある。このような取り組みが、金融業界全体のイノベーションを加速させることを期待したい。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「りそなホールディングスにおける非対面チャネルでのデジタル保険の販売について | リードインクス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000129778.html, (参照 24-08-14).

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