【CVE-2024-12615】WordPress用プラグインPasswords Managerにおける認証済みユーザーによるSQL Injection脆弱性が発見
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記事の要約
- Passwords Managerに認証済みユーザーによるSQL Injection脆弱性
- バージョン1.4.8以前のすべてのバージョンが影響を受ける
- CVSSスコア6.5のMEDIUMレベルの深刻度と評価
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WordPressプラグインPasswords Manager 1.4.8のSQL Injection脆弱性
WordfenceはWordPress用プラグインPasswords Managerにおいて、バージョン1.4.8以前の全てのバージョンにSQL Injection脆弱性が存在することを2025年1月16日に公開した。この脆弱性は複数のAJAXアクションにおける$wpdb->prefix値の不適切なエスケープと、既存のSQLクエリの不十分な準備に起因しており、認証済みの攻撃者が機密情報を抽出できる可能性がある。[1]
この脆弱性は【CVE-2024-12615】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはSQL Injection(CWE-89)に分類されている。NVDの評価によると、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く、特権レベルは低いものの、ユーザーの関与は不要とされている。
WordfenceのLucio Sáによって発見されたこの脆弱性は、Subscriberレベル以上の権限を持つ認証済みユーザーによって悪用される可能性がある。攻撃者は既存のSQLクエリに追加のクエリを付加することで、データベースから機密情報を抽出することが可能になるとされている。
Passwords Manager 1.4.8の脆弱性情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-12615 |
脆弱性タイプ | SQL Injection(CWE-89) |
影響を受けるバージョン | 1.4.8以前の全バージョン |
CVSSスコア | 6.5(MEDIUM) |
必要な権限レベル | Subscriber以上 |
発見者 | Lucio Sá(Wordfence) |
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SQL Injectionについて
SQL Injectionとは、アプリケーションのデータベースに対して悪意のあるSQLコードを注入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 入力値の不適切な検証によって発生する脆弱性
- データベースの読み取りや改ざんが可能になる危険性
- 認証バイパスや権限昇格にも悪用される可能性
Passwords Manager 1.4.8の脆弱性では、$wpdb->prefix値の不適切なエスケープと既存のSQLクエリの不十分な準備が原因となっている。この種の脆弱性は、入力値のサニタイズやプリペアドステートメントの使用、適切なエスケープ処理の実装によって防ぐことが可能である。
Passwords Manager脆弱性対策に関する考察
WordPressプラグインの脆弱性は、サイト全体のセキュリティに大きな影響を及ぼす可能性があるため、早急な対応が必要となる。特にPasswords Managerのような認証情報を扱うプラグインの場合、SQL Injectionの脆弱性は機密情報の漏洩に直結する可能性が高く、運用中のサイトでは即座にアップデートを検討する必要があるだろう。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、プラグイン開発者によるセキュリティレビューの強化とコードの品質管理が重要となる。特にデータベース操作を伴うWordPressプラグインでは、$wpdb->prefix値の適切なエスケープ処理やプリペアドステートメントの使用を徹底することで、SQL Injectionのリスクを大幅に軽減できるはずだ。
また、WordPressサイトの管理者は、定期的なプラグインのアップデートチェックと、ユーザー権限の適切な管理を行うことが重要である。特にSubscriberレベルのユーザーにも影響を与える今回のような脆弱性では、最小権限の原則に基づいたアクセス制御の見直しも検討すべきだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE-2024-12615 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-12615, (参照 25-01-21).
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