経済

ECONOMY

公開：2024-08-17

SBI新生銀行、新規口座開設者向けサービスを大幅改定、預金金利引き上げとプレゼント増額で顧客獲得強化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• SBI新生銀行がスタートアップ円定期預金の金利改定
• 3カ月もの年1.2％、1年もの年0.65％に引き上げ
• ウェルカムプログラムを最大31,000円の現金プレゼントに変更

SBI新生銀行の新規口座開設者向けサービス改定

SBI新生銀行は2024年8月16日より、新規口座開設者向けの「スタートアップ円定期預金」の金利を改定した。日本銀行の政策金利引き上げに伴う市場環境の変化を踏まえ、3カ月ものを年1.2％、1年ものを年0.65％に引き上げている。この預金は、口座開設月を含む3カ月目の末日までに預け入れが可能だ。^[1]

また、口座開設者向け優遇サービス「ウェルカムプログラム」も2024年8月1日からリニューアルされた。従来は口座開設のみが対象だったが、改定後はSBI新生銀行口座とSBI証券口座間の入出金自動化サービス「SBI新生コネクト」や、両社間の米ドル入出金なども対象に追加された。さらに、スタートアップ円定期預金の設定や給与振込入金など、全6つの取引が特典付与の対象となっている。

リニューアルされたウェルカムプログラムでは、最大31,000円の現金をプレゼントする内容となった。SBI証券口座を持ち、「SBI新生コネクト」を申し込んだ顧客は、申込翌々月からダイヤモンドステージが適用され、円普通預金金利年0.3％（税引前）が適用される。これらの改定により、新規顧客の獲得と既存顧客の取引拡大を目指している。

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SBI新生銀行の新規口座開設者向けサービス改定まとめ

ダイヤモンドステージについて

ダイヤモンドステージとは、SBI新生銀行が提供する顧客優遇制度の最上位ランクのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 円普通預金金利年0.3％（税引前）の適用
• SBI証券口座との連携による優遇
• SBI新生コネクト申込者への特別適用

ダイヤモンドステージは、SBI新生銀行の新規口座開設者向けサービス改定の一環として注目されている。SBI証券口座を保有し、SBI新生コネクトを申し込んだ顧客は、申込翌々月からこの最上位ステージが適用され、高金利の恩恵を受けることができる。この制度は、SBI新生銀行とSBI証券の連携を強化し、顧客に総合的な金融サービスを提供する戦略の一部となっている。

SBI新生銀行の新規口座開設者向けサービス改定に関する考察

SBI新生銀行の今回の改定は、競争が激化する銀行業界において新規顧客の獲得と既存顧客の取引拡大を狙った戦略的な動きだといえる。特に、スタートアップ円定期預金の金利引き上げは、低金利環境が続く中で顧客にとって魅力的な選択肢となるだろう。ただし、この高金利の維持が銀行の収益にどのような影響を与えるかは注視する必要がある。

ウェルカムプログラムの拡充は、SBI新生銀行とSBI証券の連携を強化し、顧客のクロスセルを促進する効果的な施策だと考えられる。しかし、最大31,000円の現金プレゼントは顧客獲得コストの増加につながる可能性もある。長期的には、これらの新規顧客がどの程度継続的に取引を行うか、また複数の金融サービスを利用するかが重要になってくるだろう。

今後は、デジタル技術を活用したさらなる顧客体験の向上や、SBIグループ内の他のサービスとの連携強化が期待される。例えば、AIを活用した資産運用アドバイスや、ブロックチェーン技術を用いた新しい金融商品の開発など、技術革新と金融サービスの融合が進むことで、SBI新生銀行の競争力がさらに高まる可能性がある。顧客のニーズに応えつつ、持続可能なビジネスモデルの構築が課題となるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「新規のお客さま向け「スタートアップ円定期預金」の金利改定および「ウェルカムプログラム」のリニューアルのお知らせ | 株式会社SBI新生銀行のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000123.000005652.html, (参照 24-08-17).

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