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公開：2025-03-07

Microsoftがクラシック版Outlookの差し込み印刷で発生した新たな問題を公表、Wordの初期化段階でハングアップする現象を確認

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Outlookクラシック版で差し込み印刷の不具合を確認
• 連絡先データ使用時にWordが初期化でハングアップ
• Wordの設定変更やOutlookの管理者実行で回避可能

Outlookクラシック版で発生した差し込み印刷の新たな問題

米Microsoftは2025年3月4日、クラシック版Microsoft Outlookアプリにおいて新たな問題が発生していることを公表した。この問題は連絡先をデータソースとして差し込み印刷を開始する際にMicrosoft Wordの初期化段階でハングアップしてしまうという深刻な不具合となっている。^[1]

OutlookチームとWordチームは現在この問題について調査を進めており、恒久的な解決策の提供に向けて取り組んでいる。当面の回避策として、WordのCOMアドインの無効化や管理者権限でのOutlook起動、Wordからの差し込み印刷開始などの方法が提示されている。

ユーザーはこの問題を回避するために連絡先データをCSVファイルへエクスポートし、Excelを経由して差し込み印刷を実行することも可能となっている。Microsoftは引き続き状況を注視し、問題が解決され次第アップデートを提供する方針を示している。

Outlookクラシック版の差し込み印刷問題まとめ

COMアドインについて

COMアドインとは、Microsoft Office製品の機能を拡張するためのコンポーネントオブジェクトモデルに基づくプラグインのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• Office製品の機能を拡張するためのプログラミングインターフェース
• サードパーティ製のツールやカスタム機能の追加が可能
• 複数のOfficeアプリケーション間での機能共有をサポート

Outlookの差し込み印刷機能においては、WordのCOMアドインが重要な役割を果たしており、アドインの不具合が初期化プロセスに影響を与える可能性がある。COMアドインの無効化は問題の切り分けや一時的な回避策として有効な手段となっている。

Outlookクラシック版の差し込み印刷問題に関する考察

Outlookクラシック版で発生している差し込み印刷の問題は、企業の業務効率に大きな影響を与える可能性がある重要な課題となっている。特に大量のメール送信や文書作成を行う部署では、この機能が使用できないことによって作業の遅延や代替手段の検討が必要となるため、早急な対応が求められるだろう。

今後はWordとOutlookの連携機能全般について、より堅牢なテスト体制の構築が必要となる可能性が高い。特にCOMアドインの影響を受けやすい機能については、アドインの互換性検証やエラーハンドリングの強化が重要な課題となるだろう。

Microsoftには一時的な回避策の提供だけでなく、根本的な原因の特定と恒久的な解決策の実装が望まれる。クラシック版Outlookの利用者が多い企業環境では、安定性の確保が最優先事項となるはずだ。

参考サイト

1. ^ Microsoftサポート. 「Classic Outlook mail merge hangs trying to initialize Word - Microsoft Support」. https://support.microsoft.com/en-us/office/classic-outlook-mail-merge-hangs-trying-to-initialize-word-127d6d7b-ae7b-49e4-8933-f308da77f5e7, (参照 25-03-07).
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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