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公開：2025-03-11

MicrosoftがWindows 11バージョン24H2でのAutoCAD 2022起動問題を解決、セーフガード措置も解除

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Windows 11バージョン24H2でAutoCAD 2022の起動問題が解決
• AutoCAD 2022の更新プログラムS182.0.0でトラブル解消
• セーフガード措置が解除され通常のアップデートが可能に

Windows 11バージョン24H2のAutoCAD 2022起動問題が解決

米Microsoftは2025年3月7日、Windows 11バージョン24H2へのアップグレード後にAutoCAD 2022が起動しなくなる問題が解決されたと発表した。この問題はAutoCAD 2022を搭載した一部のデバイスでソフトウェアの起動時にエラーが発生し開けなくなるというものであり、Microsoftは問題の把握後すぐにセーフガード措置を実施していた。^[1]

問題の解決はAutodeskによるソフトウェア更新プログラムS182.0.0 AutoCAD 2022.1.4以降のバージョンで実現された。セーフガードID56211213による制限は解除され、更新プログラムをインストールしたデバイスではWindows 11バージョン24H2へのアップグレードが可能になっている。

Windows Update経由でWindows 11バージョン24H2のアップデートが提供されるまでには最大48時間かかる場合があるが、デバイスの再起動によってプロセスを早めることができる。なおAutoCAD 2023、2024、2025など他のバージョンでは同様の問題は報告されておらず、通常通りの動作が確認されている。

AutoCAD 2022の更新プログラム情報まとめ

セーフガードについて

セーフガードとは、ソフトウェアのアップデートによって生じる可能性のある問題から、ユーザーのデバイスを保護するための予防的な措置のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 特定の問題が確認された環境へのアップデート配信を一時的に停止
• 問題解決後に自動的に制限を解除
• 管理者による制御が可能

Windows環境では、Windows Update for Businessを通じてIT管理者がセーフガードの状態を確認することができ、組織全体のアップデート管理を効率的に行うことが可能だ。セーフガードIDを使用することで、特定の問題に関する情報を正確に追跡し、必要な対応を迅速に実施できる。

Windows 11バージョン24H2のAutoCAD対応に関する考察

今回のAutoCAD 2022の問題解決は、ソフトウェアベンダーとプラットフォーム提供者の連携による迅速な対応の重要性を示している。問題発生から解決までの期間が約2週間と比較的短期間であったことは、両社の効率的な問題解決プロセスを示すものであり、今後の同様の事例に対する対応モデルとなるだろう。

一方で、新しいWindows更新プログラムとサードパーティー製ソフトウェアの互換性問題は今後も発生する可能性がある。ソフトウェアベンダーには事前のテスト強化とより迅速な対応体制の構築が求められ、特に業務用ソフトウェアについては、ユーザーの業務継続性を確保するための予防的な取り組みが重要になってくるだろう。

Windows 11の今後のアップデートにおいては、主要なサードパーティー製ソフトウェアとの互換性テストの強化と、問題発生時の早期検知システムの改善が期待される。特にCADソフトウェアなどの専門的なアプリケーションについては、より慎重な検証プロセスと、問題発生時の影響を最小限に抑えるための仕組みづくりが必要だ。

参考サイト

1. ^ Microsoft Learn. 「Windows 11 version 24H2 known issues and notifications | Microsoft Learn」. https://learn.microsoft.com/en-us/windows/release-health/status-windows-11-24H2#3488msgdesc, (参照 25-03-11).
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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