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【CVE-2024-13535】Actionwear Products Sync 2.3.0以前に深刻な脆弱性、未認証状態でフルパス情報が漏洩する危険性

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WordPressプラグインActionwear Products Syncに脆弱性
  • 未認証状態でフルパス情報が漏洩する危険性
  • バージョン2.3.0以前の全バージョンが影響を受ける

Actionwear Products Sync 2.3.0の脆弱性に関する警告

WordordFenceは2025年2月18日、WordPressプラグインActionwear Products Syncのバージョン2.3.0以前に存在する脆弱性情報を公開した。脆弱性は未認証の状態でcomposer-setup.phpファイルにアクセスできることに起因しており、display_errorsがtrueに設定されているため、攻撃者がWebアプリケーションのフルパスを取得できる状態にある。[1]

この脆弱性はCVE-2024-13535として識別されており、CVSSスコアは5.3でMedium(中程度)の深刻度に分類されている。脆弱性の種類はCWE-209(機密情報を含むエラーメッセージの生成)に該当し、攻撃者は認証を必要とせずにシステム情報を取得できる可能性がある。

この脆弱性単体では直接的な被害をもたらすものではないが、他の脆弱性と組み合わされることで深刻な被害につながる可能性がある。影響を受けるバージョンはActionwear Products Sync 2.3.0以前の全てのバージョンであり、開発者のmarcoingraitiによって確認されている。

Actionwear Products Sync脆弱性の詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-13535
影響を受けるバージョン 2.3.0以前の全バージョン
CVSSスコア 5.3(Medium)
脆弱性の種類 CWE-209(機密情報を含むエラーメッセージの生成)
攻撃条件 認証不要、低い複雑性
発見者 Matthew Rollings

フルパス情報漏洩について

フルパス情報漏洩とは、Webアプリケーションのファイルシステム上の正確な場所が外部に開示される脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • サーバー内部のディレクトリ構造が露出する
  • 他の攻撃の足がかりとして利用される可能性がある
  • エラーメッセージを通じて意図せず情報が開示される

今回のActionwear Products Syncの脆弱性では、composer-setup.phpファイルのdisplay_errors設定が有効になっていることで、未認証の状態でもフルパス情報が取得可能となっている。この情報は単独では大きな脅威とはならないものの、他の脆弱性と組み合わさることで攻撃の糸口となる可能性がある。

Actionwear Products Syncの脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、エコシステム全体のセキュリティに影響を及ぼす重要な問題として認識されている。特にフルパス情報の漏洩は、直接的な被害は少ないものの、攻撃者による情報収集の足がかりとなる可能性が高く、セキュリティ設計の基本的な部分での改善が必要であることを示唆している。

今後の課題として、プラグイン開発時におけるセキュリティレビューの強化や、エラー表示設定の適切な管理が挙げられる。特にcomposer関連ファイルのアクセス制御については、開発環境と本番環境での設定の分離や、必要最小限の情報のみを表示する仕組みの実装が重要となるだろう。

将来的には、WordPressプラグインのセキュリティ認証制度の導入や、自動化されたセキュリティテストの標準化が期待される。これにより、プラグイン開発者のセキュリティ意識向上と、ユーザーの安全な利用環境の確保が実現できるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13535, (参照 25-03-11).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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