HELTECがStepLab＋をリリース、クラウド連携とChatGPT評価機能で歩行分析の精度向上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

HELTECがStepLab＋をリリース
クラウド連携とChatGPT評価機能を実装
14項目の歩行因子を瞬時に計測可能

HELTECがモバイル歩行分析ツール「StepLab＋」を発表

株式会社HELTECは、モバイル歩行分析ツール「StepLab」にクラウド連携機能と大規模言語モデル（ChatGPT）による歩行評価機能を追加し、「StepLab＋」として2024年8月22日にリリースした。このツールは2つのIMUセンサーを足部に装着することで、速度・歩数・歩幅・角度・クリアランスなど14項目の歩行因子を瞬時に計測し、iPhoneやiPadで確認できる。^[1]

クラウド連携機能により、計測した歩行データはパソコンやスマートフォンのブラウザで閲覧可能になった。被験者のデータ推移や全国平均との比較が行え、複数の計測端末にまたがる場合でも自施設の被験者データを一元管理できる。ChatGPTによる歩行評価とアドバイス機能も追加され、計測結果画面から簡単に実行できるようになっている。

StepLab＋は、リハビリや施術前後の数値変化を客観的に可視化することで、訓練やリハビリの効果確認、リハビリプランの方向性決定など、被験者への数値根拠に基づいた指導を可能にする。また、推移や採点により効果や改善が分かることで、被験者のモチベーションアップや継続、リピートにもつながるとされている。

StepLab＋の機能と特徴まとめ

	計測機能	クラウド連携	ChatGPT評価
主な特徴	14項目の歩行因子を計測	データの一元管理	評価コメントと採点提供
対応デバイス	iPhoneまたはiPad	PCやスマートフォン	計測結果画面から実行
利用メリット	瞬時に計測可能	データ推移や比較が可能	簡易的なトレーニングアドバイス
活用シーン	リハビリ・施術前後	複数施設でのデータ管理	被験者への評価やアドバイス

StepLab＋の詳細はこちら

IMUセンサーについて

IMUセンサーとは、慣性計測装置（Inertial Measurement Unit）の略称で、物体の動きや姿勢を計測するためのデバイスである。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

加速度、角速度、磁気を計測可能
小型軽量で身体への装着が容易
高精度なモーション解析が可能

StepLab＋では、2つのIMUセンサーを足部に装着することで、14項目の歩行因子を瞬時に計測している。これにより、速度・歩数・歩幅・角度・クリアランスなどの詳細なデータを収集し、リハビリテーションや運動分析に活用できる。IMUセンサーの高精度な計測能力が、StepLab＋の信頼性の高いデータ収集を支えている。

StepLab＋に関する考察

StepLab＋の最大の利点は、クラウド連携とChatGPTによる評価機能の組み合わせにある。これにより、医療従事者や理学療法士が客観的なデータに基づいて患者の歩行状態を評価し、適切なリハビリプランを立案できるようになった。また、患者自身も自分の進捗を視覚的に確認できるため、リハビリへのモチベーション維持にも寄与するだろう。

一方で、今後の課題としてはデータの信頼性と解釈の問題が挙げられる。IMUセンサーの精度や装着位置によってデータにばらつきが生じる可能性がある。また、ChatGPTによる評価は、あくまでも一般的な基準に基づくものであり、個々の患者の特性や背景を十分に考慮できない可能性もある。

これらの課題に対しては、センサーの精度向上とキャリブレーション機能の強化、さらにはAI評価モデルの継続的な学習と改善が必要となるだろう。また、医療従事者向けの詳細な解釈ガイドラインの提供や、患者個々の特性を考慮したカスタマイズ機能の追加も検討すべきである。StepLab＋の進化が、リハビリテーション分野におけるデジタルトランスフォーメーションを加速させることを期待したい。

参考サイト

^ PR TIMES. 「モバイル歩行分析ツール「StepLab」がクラウド連携とChatGPT評価を実装し「StepLab＋（プラス）」になりました | 株式会社HELTECのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000141848.html, (参照 24-08-24).

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