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【CVE-2024-37028】F5 Networks社のbig-ip next central managerに認証脆弱性、DoS攻撃のリスクに警鐘

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • F5 Networks社のbig-ip next central managerに認証脆弱性
  • CVSS v3基本値5.3の警告レベルの脆弱性
  • サービス運用妨害(DoS)の可能性あり

F5 Networks社のbig-ip next central managerに認証脆弱性が発見

F5 Networks社は、同社のbig-ip next central managerに認証に関する脆弱性が存在することを2024年8月14日に公開した。この脆弱性は、CVSS v3による深刻度基本値が5.3(警告)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃に必要な特権レベルは不要で、利用者の関与も不要とされている点が特徴だ。[1]

影響を受けるシステムは、F5 Networks社のbig-ip next central managerのバージョン20.1.0以上20.2.1未満である。この脆弱性が悪用された場合、サービス運用妨害(DoS)状態に陥る可能性があるため、早急な対応が求められる。F5 Networks社は、この脆弱性に対する正式な対策を公開しており、ユーザーはベンダー情報を参照して適切な対策を実施することが推奨されている。

この脆弱性は、共通脆弱性識別子CVE-2024-37028として登録されており、CWEによる脆弱性タイプは不適切な認証(CWE-287)に分類されている。National Vulnerability Database (NVD)にも情報が掲載されており、詳細な脆弱性情報を確認することが可能だ。ユーザーは、自社システムへの影響を早急に確認し、必要な対策を講じることが重要である。

F5 Networks社のbig-ip next central manager脆弱性の詳細

項目 詳細
脆弱性の種類 認証に関する脆弱性
影響を受けるバージョン 20.1.0以上20.2.1未満
CVSS v3基本値 5.3(警告)
攻撃元区分 ネットワーク
攻撃条件の複雑さ
想定される影響 サービス運用妨害(DoS)
CVE識別子 CVE-2024-37028

CVSSについて

CVSSとは、Common Vulnerability Scoring Systemの略称で、情報システムの脆弱性の深刻度を評価するための業界標準指標である。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 0.0から10.0までの数値で脆弱性の深刻度を表現
  • 攻撃の容易さや影響範囲などを考慮した複合的な評価
  • ベースメトリクス、テンポラルメトリクス、環境メトリクスの3つの指標で構成

本件のF5 Networks社のbig-ip next central managerの脆弱性では、CVSS v3による深刻度基本値が5.3と評価されている。これは「警告」レベルに相当し、即時の対応が必要ではないものの、早急な対策実施が推奨される深刻度であることを示している。ユーザーは、この評価を参考に、自社システムの重要度や運用状況を考慮しつつ、適切な対応策を検討することが求められる。

F5 Networks社のbig-ip next central manager脆弱性に関する考察

F5 Networks社のbig-ip next central managerに発見された認証脆弱性は、ネットワークインフラストラクチャの重要な部分を担う製品に関するものであり、その影響は看過できない。特に、攻撃条件の複雑さが低く、特権や利用者の関与が不要という点は、攻撃の容易さを示唆しており、潜在的な脅威の大きさを物語っている。この脆弱性が悪用された場合、サービス運用妨害(DoS)状態に陥る可能性があるため、企業のビジネス継続性に直接的な影響を及ぼす可能性が高い。

今後、この脆弱性を狙った攻撃が増加する可能性があるため、影響を受けるバージョンを使用している組織は、速やかにパッチ適用やバージョンアップグレードなどの対策を講じる必要がある。また、ネットワークセグメンテーションの強化や、異常トラフィックの監視など、多層防御の観点から追加的なセキュリティ対策を検討することも重要だ。さらに、この事例を教訓として、定期的な脆弱性診断や、セキュリティアップデートの迅速な適用プロセスの確立など、組織全体のセキュリティポスチャの強化につなげることが望ましい。

長期的には、F5 Networks社にはより強固な認証メカニズムの実装や、セキュアバイデザインの原則に基づく製品開発プロセスの見直しが期待される。また、業界全体として、このような重要インフラ製品のセキュリティ強化に向けた取り組みや、脆弱性情報の迅速な共有体制の構築が求められる。ユーザー企業も、ベンダーの脆弱性対応能力をセキュリティ製品選定の重要な評価基準の一つとして考慮し、より堅牢なセキュリティ体制の構築を目指すべきだろう。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-006148 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-006148.html, (参照 24-08-24).

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