MODEが熱中症対策AIソリューションを提供開始、建設現場などの安全性向上に貢献
PR TIMES より
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記事の要約
- MODEが熱中症対策AIソリューションを提供開始
- 鶴賀電機のWBGT測定器と連携し、リアルタイムで通知
- 建設現場などでの熱中症予防に貢献
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MODEの熱中症対策AIソリューション提供開始
MODE, Inc.は2024年8月21日、IoTとAIを組み合わせた熱中症対策ソリューションの提供を開始した。鶴賀電機株式会社の暑さ指数(WBGT)測定器「小形WBGTトランスミッタ」と連携し、リアルタイムで環境測定値を計測する。設定値に応じて利用者が普段使用しているチャットツールで通知を行うシステムとなっている。[1]
このソリューションの背景には、2023年夏の記録的な猛暑がある。2023年5月から9月にかけての熱中症による救急搬送者数は91,467人に達し、前年より20,438人増加した。2024年も7月末時点で前年同時期を1万人上回る搬送者数となっており、9月まで熱中症への警戒が必要とされている。
特に職場における熱中症による死傷者数は建設業が最多で、死亡災害は12件と極めて深刻な状況だ。MODEのソリューションは、鶴賀電機の「小形WBGTトランスミッタ」を標準サポートセンサーとし、BizStack及びBizStack Assistantに対応している。最高気温だけでなく、熱中症へのかかりやすさを数値化し客観的に判断することで、効果的な熱中症予防が期待できる。
MODEの熱中症対策ソリューションの特徴
BizStack導入前 | BizStack導入後 | |
---|---|---|
WBGT計の活用 | 現場での表示のみ | クラウドベースで活用可能 |
危険水準の把握 | 気づきにくい | リアルタイムで通知 |
情報アクセス | 現場でのみ確認可能 | スマートフォンで遠隔確認可能 |
対策のタイミング | 後手に回りがち | 迅速な対応が可能 |
安全性向上 | 限定的 | 現場の安全性が大幅に向上 |
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暑さ指数(WBGT)について
暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)とは、1954年にアメリカで提案された熱中症予防のための指標のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 気温、湿度、日射・輻射を総合的に評価
- 人体と外気との熱のやりとりに注目
- 熱中症リスクの予測に有用
暑さ指数は気温と同じ摂氏度(℃)で示されるが、単なる気温とは異なる。湿度が高いと発汗が蒸発しにくくなり、熱が体にこもりやすくなる。また、太陽の直射日光や地面からの反射熱も重要な要因となる。これらの要素を総合的に評価することで、より正確な熱中症リスクの予測が可能となる。
MODEの熱中症対策ソリューションに関する考察
MODEの熱中症対策AIソリューションは、IoTとAIの技術を効果的に組み合わせることで、リアルタイムでの熱中症リスク管理を可能にした点が評価できる。特に建設業など屋外作業が多い業種において、作業員の安全を確保するための重要なツールとなる可能性が高い。ただし、システムの導入コストや運用の複雑さが普及の障壁となる可能性もあるだろう。
今後の課題としては、個人の体調や作業強度などの個別要因をどのように考慮に入れるかが挙げられる。同じ環境下でも個人差によって熱中症リスクは変動するため、より精密な予測モデルの開発が求められる。また、AIの判断に過度に依存せず、現場の状況や作業員の体調を総合的に判断する人間の役割も重要になるだろう。
将来的には、このソリューションがウェアラブルデバイスと連携し、個人の生体情報もリアルタイムで取り込めるようになることが期待される。さらに、熱中症対策だけでなく、作業効率の最適化や労働環境の改善など、より包括的な労働安全衛生管理システムへと発展していく可能性がある。MODEには、継続的な技術革新と現場ニーズへの柔軟な対応を期待したい。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「MODE、熱中症対策AI・IoTソリューションを提供開始 | MODE, Incのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000186.000035514.html, (参照 24-08-24).
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