ReceptのproovyがEBSI国際認証を取得、アジア二社目のConformant Walletとして教育機関での採用へ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

ReceptのproovyがEBSI国際認証を取得、アジア二社目のConformant Walletとして教育機関での採用へ

PR TIMES より


記事の要約

  • ReceptがEBSIの国際認証を取得
  • proovyがアジアで二社目の認証ウォレットに
  • 10月より教育機関で公式採用予定

ReceptのproovyがEBSI国際認証を取得、アジアで二社目のConformant Walletに

株式会社Receptは2024年8月22日、提供アプリ「proovy」がEBSI(European Blockchain Services Infrastructure)の国際認証を取得したと発表した。EBSIは欧州連合(EU)の欧州委員会および欧州各国政府が共同で設立したブロックチェーン基盤のインフラストラクチャーであり、EU全体で信頼性の高いブロックチェーンサービスを提供することを目的としている。[1]

proovyはデジタル証明証の管理を行うスマートフォンアプリで、DID/VCをベースに構築されている。Receptは事業者向けにVC(Verifiable Credentials)の発行・検証基盤もワンストップで構築しており、今回のEBSI認証取得により、proovyの信頼性と国際標準への準拠が証明された。

今回の認証取得はアジアでは二社目となる。proovyは2024年10月より複数の教育機関にて公式アプリとして採用される予定であり、実世界で稼働する世界でも数少ないデジタルIDウォレットとなる。国内でも複数の大手企業や公的機関がDID/VCの活用を検討しており、Receptはこれらの取り組みを技術面で支える役割を果たしている。

proovyの主な特徴とEBSI認証の意義

proovy EBSI認証
主な機能 デジタル証明証の管理 EU全体での信頼性確保
技術基盤 DID/VC ブロックチェーン
対象分野 教育、企業、公的機関 デジタルID、教育証明、社会保障など
特筆事項 10月より教育機関で採用予定 アジアで二社目の取得
proovyの詳細はこちら

DID/VCについて

DID/VCとは、分散型識別子(Decentralized Identifier)と検証可能な資格証明(Verifiable Credentials)の略称であり、デジタルIDの新しい国際標準技術を指している。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 中央管理者不要の分散型アイデンティティ管理
  • ユーザーによるデータ主権の確保
  • デジタル証明書の信頼性と相互運用性の向上

proovyはこのDID/VC技術を基盤としており、デジタル証明証の管理を安全かつ効率的に行うことができる。ReceptはVC発行・検証基盤も提供しており、企業や教育機関がDID/VCを活用したシステムを容易に構築できるようサポートしている。

proovyのEBSI認証取得に関する考察

proovyがEBSI認証を取得したことは、日本のデジタルID技術の国際競争力を示す重要な一歩だ。EU基準の厳格な要件を満たすことで、proovyの信頼性と安全性が国際的に認められ、グローバル展開への道が開かれた。一方で、国内外の法規制の違いや、異なる技術標準への対応が今後の課題となる可能性がある。

この課題に対する解決策として、国際的な規格団体との連携強化や、他国のデジタルIDプロバイダーとの相互運用性テストの実施が考えられる。また、プライバシー保護技術の更なる強化や、ユーザーインターフェースの多言語対応など、グローバルユーザーのニーズに応える機能拡充も重要だろう。

今後は、教育分野での実証実験を通じてユースケースを蓄積し、企業や政府機関への展開を加速させることが期待される。さらに、ブロックチェーン技術と組み合わせた新たなサービス開発や、国際的なデジタルID連携の実現など、proovyを基盤としたイノベーションの可能性は広がっている。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「アジアで二社目となるEBSIの国際認証を「proovy」が取得 | 株式会社Receptのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000139472.html, (参照 24-08-24).

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