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公開：2024-08-28

データワイズがDWAMインバウンド版をリリース、高精度GPSデータで訪日外国人の行動分析が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• データワイズがDWAMインバウンド版を9月3日にリリース
• 訪日外国人向けアプリのGPSデータを活用した人流分析
• 自治体や企業のインバウンド需要分析をサポート

データワイズのDWAMインバウンド版リリースによりインバウンド分析が進化

NTTドコモグループの人流分析サービス開発企業であるデータワイズは、「Datawise Area Marketerインバウンド版」（DWAMインバウンド版）を2024年9月3日より提供開始することを発表した。このサービスは、ナビタイムジャパンが提供する訪日外国人向けアプリ「Japan Travel by NAVITIME」から取得したGPSデータと属性アンケートを活用している。^[1]

DWAMインバウンド版の特徴として、125mメッシュ単位の高精度なGPSデータを使用している点が挙げられる。これにより、一般的なエリアマーケティングツールよりも詳細な分析が可能となっている。データは国籍別、滞在時間、訪日経験、時間帯別など多様な切り口で集計され、2019年4月から12月および2022年11月以降のデータが利用可能だ。

本サービスは、自治体や流通小売企業からの要望に応える形で開発された。インバウンド観光・需要の分析ニーズに対応し、Datawise Area Marketerの使いやすいUIを活かしたインバウンド人流分析を提供する。また、9月3日からは2週間の無料トライアルキャンペーンも実施され、潜在的な顧客がサービスを体験できる機会を設けている。

DWAMインバウンド版の主な機能まとめ

DWAMインバウンド版の詳細はこちら

インバウンドGPSデータについて

インバウンドGPSデータとは、訪日外国人の位置情報を含むデータのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 高精度な位置情報（125mメッシュ単位）
• 国籍、滞在時間、訪日経験などの属性情報を含む
• 時間帯別の分析が可能

DWAMインバウンド版では、ナビタイムジャパンの「Japan Travel by NAVITIME」アプリから取得したGPSデータを使用している。このデータは利用者の同意を得て収集され、個人を特定できない形で統計処理されている。従来の基地局ベースの位置情報と比較して、より詳細な人流分析が可能となり、観光政策の立案や様々な業種でのデータに基づいた検証・改善に活用できる。

DWAMインバウンド版に関する考察

DWAMインバウンド版の登場は、インバウンド市場の回復と拡大を見据えた重要な動きだと言える。高精度なGPSデータと多様な属性情報を組み合わせることで、従来よりも詳細な訪日外国人の行動分析が可能となり、自治体や企業のマーケティング戦略立案に大きく貢献するだろう。特に、125mメッシュ単位のデータ粒度は、特定の観光スポットや商業施設周辺の人流を正確に把握する上で非常に有効だ。

一方で、プライバシーの観点からデータの取り扱いには十分な注意が必要となる。個人を特定できない形での統計処理は行われているものの、詳細な位置情報の利用に対する懸念は依然として存在する。データの匿名化や利用目的の明確化、ユーザーへの十分な説明と同意取得プロセスの透明性確保が、サービスの信頼性向上と持続的な運用には不可欠だろう。

今後の展開としては、AIやマシンラーニングを活用したより高度な予測分析機能の追加が期待される。例えば、過去のデータから将来のインバウンド傾向を予測し、それに基づいた観光施策や商品開発の提案などが可能になれば、サービスの価値はさらに高まるだろう。また、他の統計データとの連携や、リアルタイムでの分析機能の強化なども、ユーザーにとって有用な機能となる可能性がある。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「NTTドコモグループの人流分析サービス開発企業 データワイズ 「Datawise Area Marketer」　インバウンド（訪日外国人）版を正式リリース | 株式会社データワイズのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000054120.html, (参照 24-08-28).

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