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公開：2024-08-28

MicrosoftがWindows Terminal Preview 1.22をリリース、Sixel画像サポートなど新機能を多数搭載

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Windows Terminal Preview 1.22がリリース
• Sixel画像サポートなど新機能を追加
• グラフェームクラスターサポートを実装

Windows Terminal Preview 1.22の新機能と改善点

米Microsoftは2024年8月27日（米国時間）、「Windows Terminal Preview 1.22」をリリースした。このバージョンでは、Sixel画像サポート、グラフェームクラスターサポート、スニペットペイン、CMDでのクイックフィックスなど、多数の新機能が追加された。特にSixel画像サポートはコミュニティからの長年の要望であり、libsixelやchafaなどのツールを使用することでターミナル内で画像を表示できるようになった。^[1]

グラフェームクラスターサポートの実装により、複数のコードポイントで構成される文字（絵文字や結合文字など）が正しく表示されるようになった。これにより、ユーザーが入力した文字の表示がより正確になり、カーソル位置の予測も容易になる。また、UNIXベースのアプリケーションとの互換性を保つため、wcswdithベースの測定もサポートしている。

さらに、スニペットペインという新しいUI機能が追加された。これにより、ユーザーはsettings.jsonファイルに保存したコマンドをUIから簡単に呼び出し、コマンドラインに送信できるようになった。CMDでは、認識されないコマンドに対してWinGetパッケージのインストールを提案するクイックフィックス機能が実装され、ユーザーの利便性が向上している。

Windows Terminal Preview 1.22の主要機能まとめ

Sixel画像サポートについて

Sixel画像サポートとは、ターミナル内で直接画像を表示するための技術で、以下のような特徴がある。

• テキストベースのターミナルで画像表示が可能
• libsixelやchafaなどのツールを使用して画像をエンコード
• 新しいウィンドウを開かずに画像出力を表示可能

Windows Terminal Preview 1.22でのSixel画像サポートの実装により、ユーザーはターミナル内で直接画像を表示できるようになった。これは特にデータ可視化や画像処理を行うユーザーにとって有用な機能である。例えば、Matplotlibで生成したグラフをimg2sixelを通してパイプすることで、アクティブなターミナルウィンドウ内に直接表示できるようになった。

Windows Terminal Preview 1.22に関する考察

Windows Terminal Preview 1.22の新機能は、開発者やパワーユーザーの生産性向上に大きく貢献する可能性がある。特にSixel画像サポートは、コマンドラインインターフェースでの作業効率を飛躍的に向上させる可能性を秘めている。ただし、この機能を最大限に活用するためには、Sixelをサポートするアプリケーションやツールの普及が必要となるだろう。

今後の課題としては、Sixel画像の表示パフォーマンスや、大量の画像データを扱う際のメモリ管理が挙げられる。これらの問題に対しては、画像のキャッシュ機能の実装や、表示サイズの最適化などが解決策として考えられる。また、セキュリティの観点から、信頼できないソースからのSixelデータの取り扱いについても慎重に検討する必要があるだろう。

将来的には、Windows TerminalがGUI要素をさらに取り込み、テキストベースのインターフェースとグラフィカルな要素のシームレスな統合が進むことが期待される。例えば、インタラクティブな図表や、リッチテキスト形式のドキュメント表示などの機能が追加されれば、ターミナルの用途がさらに拡大する可能性がある。これらの進化により、Windows Terminalは単なるコマンドラインツールから、より包括的な開発環境へと発展していくかもしれない。

参考サイト

1. ^ Microsoft Visual Studio. 「Windows Terminal Preview 1.22 Release - Windows Command Line」. https://devblogs.microsoft.com/commandline/windows-terminal-preview-1-22-release/, (参照 24-08-28).
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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