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公開：2024-08-29

ファーメンステーションとHMTが未利用バイオマスの発酵素材データを販売開始、1,100成分の網羅的解析で素材開発を支援

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ファーメンステーションがHMTと共同で発酵素材データを販売
• 未利用バイオマスの発酵アップサイクル素材を解析
• 1,100種類の代謝産物の網羅的解析データを提供

ファーメンステーションとHMTによる未利用バイオマスデータシートの販売開始

株式会社ファーメンステーションとヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社は、未利用バイオマスを原料とした発酵アップサイクル素材の代謝産物に関するメタボローム網羅的解析データの販売を2024年9月25日より開始した。このデータシートには食品残渣を用いた100検体の発酵素材について1,100種類の代謝産物の分析結果が含まれている。^[1]

本製品は「未利用バイオマスデータシート vol.2 -発酵素材メタボローム網羅的解析 1,100成分-」と名付けられ、7種類のデータセットとして提供される。菌種の違いによる代謝産物の比較を目的とする4製品と食品残渣の違いによる比較を目的とする3製品が用意され、ユーザーは目的に応じて選択することが可能だ。

このデータシートは、未利用バイオマスの有効活用を検討する企業や研究者、アップサイクル事業への参入を考える事業者などに向けて提供される。発酵アップサイクル素材開発の支援や機能性成分の探索に活用できるほか、食品廃棄物の高付加価値化にも貢献することが期待されている。

未利用バイオマスデータシート vol.2の概要

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メタボローム解析について

メタボローム解析とは、生体内の代謝産物を網羅的に分析する手法のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 細胞や組織内の代謝物質を包括的に測定
• 生体の代謝状態を詳細に把握可能
• バイオマーカーの探索や機能性成分の同定に有効

本データシートでは、HMTの「CE-MS法」と呼ばれる革新的なメタボローム解析技術が用いられている。この技術により、発酵アップサイクル素材中の1,100種類もの代謝産物を高精度に測定することが可能となり、機能性食品開発や発酵プロセスの最適化などの分野での活用が期待されている。

未利用バイオマスデータシートの販売に関する考察

ファーメンステーションとHMTによる未利用バイオマスデータシートの販売は、食品廃棄物の有効活用という観点から非常に意義深い取り組みだ。このデータシートを活用することで、企業や研究者は発酵アップサイクル素材の開発を効率的に進めることができ、結果として食品廃棄物の削減と高付加価値化の両立が期待できる。

一方で、このようなデータの活用には専門知識が必要であり、中小企業や新規参入者にとってはハードルが高い可能性がある。今後は、データの解釈や活用方法に関するサポートサービスの提供や、より使いやすいインターフェースの開発なども検討する必要があるだろう。

また、このデータシートの販売を契機に、異業種間の連携や新たなイノベーションが生まれることも期待される。例えば、食品メーカーと化粧品メーカーが協力して、食品廃棄物由来の機能性成分を活用した新商品開発を行うなど、業界の垣根を越えた取り組みが活発化する可能性がある。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「「未利用バイオマスデータシート vol.2 -発酵素材メタボローム網羅的解析 1,100成分-」販売開始のお知らせ | 株式会社ファーメンステーションのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000102.000051332.html, (参照 24-08-29).

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