ロームの第4世代SiC MOSFETがZEEKRのEV3車種に採用、航続距離伸長と高性能化に貢献
PR TIMES より
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記事の要約
- ロームのSiC MOSFETがZEEKRのEVに採用
- トラクションインバータで航続距離伸長に貢献
- Geelyとロームが戦略的パートナーシップを強化
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ロームの第4世代SiC MOSFETがZEEKRのEVに採用
ローム株式会社は、第4世代SiC MOSFETベアチップを搭載したパワーモジュールが浙江吉利控股集団(Geely)のEVブランド「ZEEKR」の3車種に採用されたことを2024年8月29日に発表した。このモジュールは2023年度より上海海姆希科半導体有限公司から寧波威睿電動汽車技術有限公司に量産出荷されており、トラクションインバータに使用されている。[1]
GeelyとロームのパートナーシップはSiCパワーデバイスを中心に2021年から継続しており、今回の採用はその成果となる。SiC MOSFETを中心としたロームのパワーソリューションは、ZEEKR車両の航続距離伸長や高性能化に大きく貢献している。ロームはさらなる技術革新を目指し、2025年には第5世代SiC MOSFETの市場投入を計画している。
ZEEKRのラインナップには、小型SUVの「X」、ミニバンタイプの「009」、フラッグシップモデルの「001」が含まれる。「X」は300kW以上の出力と400km以上の航続距離を誇り、「009」は140kWhの大容量バッテリーで最大822kmの航続距離を実現している。「001」は最大出力400kW以上、航続距離580km以上のハイパフォーマンスEVとして注目を集めている。
ロームのSiC MOSFETとZEEKR EVの特徴まとめ
ZEEKR X | ZEEKR 009 | ZEEKR 001 | |
---|---|---|---|
タイプ | 小型SUV | ミニバン | スポーツワゴン |
最大出力 | 300kW以上 | 不明 | 400kW以上 |
航続距離 | 400km以上 | 最大822km | 580km以上 |
特徴 | コストパフォーマンスの高さ | 140kWh大容量バッテリー | 4輪独立制御機構 |
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SiC MOSFETについて
SiC MOSFETとは、シリコンカーバイド(SiC)を材料としたパワー半導体デバイスの一種であり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 高耐圧・低損失を実現し、電力変換効率を向上
- 高温動作が可能で、放熱設計の簡素化に貢献
- 高速スイッチングにより、機器の小型化・軽量化を促進
ロームのSiC MOSFETは、EVのトラクションインバータに採用されることで、車両の航続距離伸長や高性能化に大きく貢献している。ロームは2010年に世界で初めてSiC MOSFETの量産を開始して以来、業界をリードする技術開発を進めており、現在は第4世代製品を展開している。
ロームのSiC MOSFET採用に関する考察
ロームの第4世代SiC MOSFETがZEEKRのEVに採用されたことは、EV市場におけるSiCデバイスの重要性を示す重要な一歩だ。特に航続距離の延長や車両性能の向上は、EVの普及を加速させる重要な要素となる。一方で、SiCデバイスの生産能力拡大や製造コスト削減が今後の課題となる可能性があるだろう。
この課題に対する解決策として、ロームが計画している第5世代以降のSiC MOSFETの開発加速や製造プロセスの最適化が挙げられる。さらに、自動車メーカーとの協業を通じて、SiCデバイスの設計をEVの要求に最適化することも重要だ。今後、他の自動車メーカーへの採用拡大や、より広範な電力変換アプリケーションへの展開が期待される。
長期的には、SiC MOSFETの性能向上が、EVの充電時間短縮や走行中ワイヤレス給電などの革新的な技術の実現につながる可能性がある。ロームには、継続的な研究開発投資とグローバルなパートナーシップの拡大を通じて、SiCデバイスの可能性を最大限に引き出し、持続可能なモビリティ社会の実現に貢献することが期待される。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「ロームの第4世代SiC MOSFETベアチップが、吉利集団のEVブランド「ZEEKR」の主要モデル3車種に量産採用 | ローム株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000062988.html, (参照 24-08-31).
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