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公開：2024-09-01

ミスミのAIプラットフォーム「meviy」がアイコクアルファに採用、設計から調達までの業務効率化を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• ミスミがAIプラットフォーム「meviy」を提供
• アイコクアルファがmeviyを採用し生産性向上
• 3Dデータ活用で設計から調達までの効率化実現

ミスミのAIプラットフォーム「meviy」がアイコクアルファに採用

株式会社ミスミグループ本社は、機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy（メビー）」がハンドクレーン業界トップシェアのアイコクアルファ株式会社に採用されたことを2024年8月30日に発表した。アイコクアルファは自動車や航空宇宙部品の製造加工、CAD/CAMシステムの開発と販売を行っており、自社製品「ラクラクハンド」の開発・設計・販売においてmeviyを活用することで生産性の向上を図る。^[1]

meviyの導入により、アイコクアルファは3DCADで設計したデータをそのまま部品調達に使用することが可能になった。これにより、従来必要だった紙図面の作成や外部加工業者へのアナログな発注作業が不要となり、設計部門と調達部門の業務効率が大幅に向上している。設計した3Dデータのみで部品調達が可能となり、設計から調達までの業務をシームレス化することに成功した。

ミスミは今後もmeviyのサービス向上を通じて、IA（インダストリアル・オートメーション）産業のお客さまにグローバルで時間価値を提供し、生産性の向上に貢献していく方針だ。meviyは機械部品の3DデータをアップロードするだけでAIが自動で即時見積もりを行い、独自のデジタル製造システムにより最短1日での出荷を実現する革新的なプラットフォームとして注目を集めている。

meviyの導入効果まとめ

アイコクアルファのmeviy導入事例の詳細はこちら

3DCADについて

3DCADとは、3次元コンピューター支援設計（Computer-Aided Design）のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 3次元の立体モデルを作成・編集可能
• 製品の形状や構造を視覚的に確認できる
• 設計データを他のソフトウェアと連携して活用可能

アイコクアルファの事例では、3DCADで設計したデータをmeviyに直接アップロードすることで、紙図面作成の工程を省略している。これにより、設計から調達までのプロセスがシームレス化され、業務効率の大幅な向上につながっている。3DCADとmeviyの連携は、製造業におけるデジタルトランスフォーメーション（DX）の具体的な成功例として注目されている。

meviyに関する考察

meviyの導入によって、製造業における設計から調達までのプロセスが大きく効率化される可能性がある。特に、3Dデータを直接活用できる点は、デジタル時代のものづくりにおいて極めて重要だ。しかし、既存の業務フローや社内システムとの統合など、導入に際しての課題も予想される。

今後は、meviyのAI機能のさらなる進化が期待される。例えば、設計データの最適化提案や、過去の調達履歴を基にした価格予測など、より高度な機能の追加が考えられる。また、グローバルサプライチェーンへの対応や、他の製造業向けソフトウェアとの連携強化も重要な課題となるだろう。

meviyの成功は、製造業全体のデジタル化を加速させる可能性がある。特に中小企業にとって、高度なAI技術を比較的低コストで活用できる点は魅力的だ。ミスミには、ユーザー企業の声を積極的に取り入れ、継続的な機能改善と業界標準としての地位確立を期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「【ミスミ】機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy」/ ハンドクレーン業界シェアNo.1のアイコクアルファがmeviyを採用 | 株式会社ミスミグループ本社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000194.000012100.html, (参照 24-09-01).

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