クミアイ化学が高校生向け食育プログラムを開始、食料生産と農薬について考える機会を提供

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

クミアイ化学が高校生向け食育プログラムを開始
食料生産や農薬について考えるグループディスカッション
優秀校を研究所に招待し、施設見学や交流会を実施

クミアイ化学の高校生向け食育プログラム開始

クミアイ化学工業株式会社は、高校生を対象とした食育プログラム「食料生産に関するグループディスカッション」を2024年9月3日に開始した。このプログラムは、世界の食料・農業を支える企業として、未来を担う学生と共に食や農業に関する問題を考え、持続可能な社会の実現に向けた取り組みの一環として立ち上げられたものだ。^[1]

プログラムの目的は、「食料生産」「農業」「農薬」について自ら考え、食への関心を高めることにある。テーマは「食料生産について考えよう～もし、農薬が世界からなくなったらどうなる？～」と設定され、参加校でグループディスカッションを実施し、レポートにまとめて提出する形式を採用している。今年度の募集は既に終了し、26校790人の参加が予定されている。

クミアイ化学は、世界人口増加に伴う食料需要の拡大や気候変動、地政学的リスクが顕在化する中で、農薬の重要性を強調している。農薬は農作物の収量や品質の確保、出荷金額の確保に大きく貢献しており、安定的な食料生産を持続するために欠かせない資材であると同社は主張している。このプログラムを通じて、高校生たちが食料生産の現状や課題について自ら考え、新たな発見を促すことを目指している。

クミアイ化学の食育プログラム概要

項目	詳細
プログラム名	食料生産に関するグループディスカッション
対象	高校生
テーマ	食料生産について考えよう～もし、農薬が世界からなくなったらどうなる？～
参加予定	26校790人
実施内容	グループディスカッション、レポート作成
特典	優秀校をクミアイ化学研究所に招待、施設見学、研究員との交流会

クミアイ化学工業の公式サイトはこちら

農薬について

クミアイ化学工業は、1959年に国産第一号の農薬を市場に提供して以来、世界の農業の発展に貢献してきた。同社は安全で効果的な農薬の研究開発と普及に力を注いでおり、世界人口の増加や地球環境の変化など、社会全体が直面する様々な課題に対応するため、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを続けている。農薬は食料生産の安定化に重要な役割を果たしているが、その社会的価値について正しい理解を促進することが課題となっている。

クミアイ化学の食育プログラムに関する考察

クミアイ化学の高校生向け食育プログラムは、次世代を担う若者に食料生産と農薬の重要性を理解させる良い機会となるだろう。特に、グループディスカッションを通じて自ら考える機会を提供することで、単なる知識の伝達ではなく、深い理解と問題意識の醸成につながる可能性が高い。また、優秀校を研究所に招待する特典は、生徒たちのモチベーション向上と農業科学への関心を喚起する効果的な仕掛けといえるだろう。

一方で、このプログラムが企業主導であることから、農薬の必要性を過度に強調し、環境への影響や有機農業などの代替手法についての議論が不十分になる可能性がある。バランスの取れた情報提供と、多角的な視点からの議論の促進が課題となるかもしれない。解決策として、環境団体や有機農業の専門家なども招いた多様な意見交換の場を設けるなど、プログラムの中立性と多様性を確保する工夫が必要だろう。

今後は、このプログラムを通じて得られた高校生たちの意見や提案を実際の農業政策や企業の研究開発に反映させる仕組みづくりが期待される。また、参加校の地域特性を活かした地域農業との連携や、国際的な食料問題にも視野を広げたグローバルな議論の展開など、プログラムの更なる発展と深化が望まれる。食育を通じた次世代の農業イノベーターの育成に、このプログラムが果たす役割は大きいだろう。